猫の島のあらすじ・作品解説
猫の島は、小花美穂の漫画作品で、1994年のりぼんびっくり春の大増刊号にて掲載され、単行本として全1巻を刊行している。 今作品は、猫の島、窓際うしろから4番目(1993年りぼん掲載)、あるようでない男(1996年りぼんオリジナル掲載)の3篇を収録した短篇集である。 戦争中に毒ガスを貯蔵し実験に猫が使われていたため、猫の呪いがあるという伝説を持つのが「猫島」である。この島に訪れたもので生きて帰ってきたものはいないという、しかし島は確実に存在し続けていた。小学生6年生のまりと草太が海岸で遊んでいると猫の死体を見つける。猫島から流れてきてるみたいと草太が話す。草太はすでに幾つもの墓を作り猫を埋葬していた。まりは目を話すと猫島に行くのではと不安な気持ちになる。夏休みに入ったある日、まりが遊びに行くと、草太は猫島に行くと宣言するのであった。 深夜、猫島へ向かうためボートを出そうとしていた草太の元にまりが訪れ、いっしょに行くと言い無理やりボートに乗ってしまう。猫島についた2人は獣道を歩き島の奥へと入って行く、すると目の前に何かが現れた!!一体!?
猫の島の評価
猫の島の感想
大人になってから良さがわかる作品
アラサー女子の多くは、小花美穂さんの漫画作品を一度は読んだことがあると思います。この「猫の島」は作者が代表作品「こどものおもちゃ」を連載していたときに発表した読み切り作品です。とある島で暮らす幼馴染の草太とまりがいつも浜に流されてくる猫の死体の謎を解こうと大人たちが近づかない「猫の島」に向かうと、そこはかつて毒ガスの実験台にされた猫の呪いで「半猫人」が暮らしている島であることを突き止めます。その島で出会った半猫人の少女「ナオ」との生活を描いた物語です。あとがきによるとこの話はうさぎの島として知られる「青島」を訪れたときにインスピレーションを得て作られたそうです。また、発表後単行本化されるまでに「毒ガス」というものが身近に感じられる事件が起き(はっきりと言及されていませんが、地下鉄サリン事件のことだと思います)、平和な日常の大切を描いていきたいと改めて思った・・・と語られていました。子供...この感想を読む