王様はロバ〜はったり帝国の逆襲〜のあらすじ/作品解説

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王様はロバ〜はったり帝国の逆襲〜

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王様はロバ〜はったり帝国の逆襲〜のあらすじ・作品解説

王様はロバ〜はったり帝国の逆襲〜は、集英社の「週刊少年ジャンプ」1994年17号から1996年52号まで連載された、なにわ小吉作のギャグ漫画である。例外的に続き物のこともあるが、基本的にはオムにパス形式のショートギャグで、毎回7ページで巻末を定位置として掲載されていた。 内容には、いくつかのシリーズがある。おとぎ話や時代劇から、ある特定の人物が集団で登場する「集団シンデレラ」「集団桃太郎」などの集団シリーズや、たくさんの男たちが掛け声とともにいろいろなすごいものを作る組体操シリーズ、喧嘩が強くて怖い「中井出」に冒険に連れ出された「金子」の体験を描いた「中井出シリーズ」などが代表的である。作者の豊かな発想と着眼点の柔軟さで巧みに構成されたシュールなギャグで、多くのギャグファンから支持されている作品である。 単行本は、1994年から1997年にかけて、「ジャンプコミックス」全7巻が発売されている。また、2009年には、ジャンプリミックスからB5判のコンビニコミック版全4巻が出ている。

王様はロバ〜はったり帝国の逆襲〜の評価

総合評価
3.503.50
(1件)
画力
1.501.50
ストーリー
3.503.50
キャラクター
3.003.00
設定
4.504.50
演出
4.504.50

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王様はロバ〜はったり帝国の逆襲〜の感想

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日常に埋もれていた不条理の数々

いつもの道を歩いていたら、違う世界に行っていた。ここは日本。見慣れた景色。でも異次元。思わず「そこ!?」と問いたくなってしまう着眼点が生み出す、普段感じられない種類の楽しさがそこにはある。見過ごしてしまう日常の、重箱の隅のさらに奥の継ぎ目のあたり我々が日常と呼んでいるものが構成する地平に、作者はメスを入れる。その地平は、ある時は「集団」という語であり、またある時は定食屋のおすすめメニューである。その見慣れた光景がひび割れ、断層になり、そしてできた隙間に作者の世界観が容赦なく入り込んでくる。ひび割れて沈降した日常にそうでない未知がのしかかる。その沈降こそ「日本、ちょっと沈没」であり、それを受け入れざるを得ないその場限りの登場人物たち。ちょっと沈没した日本で、主婦は今日も変わらず買い物に行き、子供は、老人は。ちょっと沈没した日本で、ちゃぶ台を囲む家族は。作者の視点は、時に辛辣で、時に微笑まし...この感想を読む

3.53.5
  • 尾上ハルキ尾上ハルキ
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  • 1173文字
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