地球人だけじゃ広い宇宙がもったいないわ
エリナー・アロウェイ
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アメリカの天文学者であるカール・セーガンのSF小説を元に作られたのがコンタクトである。日米ともに公開は1997年で、科学と宗教、そして地球外生命体との関連を織り交ぜたSF作品。 主人公のエリーは、アレシボ天文台で地球外生命体との交信やその文明の発見を旨とするSETIプロジェクトに携わっていたが、権威筋からの妨害などにより、そのプロジェクトは一時頓挫する。その後、自前で資金を集める事に成功し、再び研究に没頭していたある夜、ヴェガからの規則的な電波をキャッチした事により、政府はおろか、世界中をも巻き込む壮大な計画が勃興していく事になる。その渦中において、宗教と科学の線引き、政治的駆け引きなどの泥沼へと、エリーは計らずも引き込まれていく。 現実感を出す為に、実在するリポーターや番組、天文台などの施設を使用している他、NASAが選んだ現実的なSF映画ベスト7の2位に入るなど、SF作品としての評価は高い。
ロバート・ゼメキス×ジョディ・フォスターが贈る地球外生命探査ロマン。誰も空を飛ぶことなどできないと世間が思っていた中、飛ぶことに成功したライト兄弟を取り上げ、宇宙人との接触がなぜ馬鹿げていると言い切れるかと問い詰めるジョディ・フォスター。たしかにその通りで、今現在はそんなこと絶対叶えられないと思っている課題も、すぐ先の将来には達成どころか当たり前になっているなんてことはよくあります。科学技術はいつ成就するか分かりませんからね、夢を追い続けて辛抱強くやるにつきます。私は生物で研究者をやっていましたが、将来の収入の安定を考慮し諦めてしまいました。子供のころからの夢を追い続けながら仕事ができる科学者。一方で、科学はビジネスとしての側面も持つわけで、利益を齎さなければ費用は出ず結果も出せない、地位はあがらず学界を追われる立場にという負の循環が起きます。道は大変ですけれど、今の若者、子供にはぜひ...この感想を読む
よみがな:えりなー・あろうぇい
エリナー・アロウェイ
ラストシーンで科学者の主人公が子供に宇宙人はいるのか問われた際に答えたセリフ
パーマー・ジョス
SETIプロジェクトの研究者エリナー・アロウェイ博士(通称エリー)は、電波望遠鏡群で探査していたある日、ヴェガから謎の電波信号を受信。エリーはその信号の解読。そこに含まれる設計図をもとに世界各国共同でヴェガへの移動装置が建設される。エリーは乗組員に志願するが、審議会でパーマーに「神の存在を信じるか」と問われ、実証主義の立場から否定する。落選したエリーの部屋にパーマーが来て、その理由を話す。
デイヴィッド・ドラムリン
ヴェガへの移動装置が完成した。この装置の動作テストの日、神の存在を認めて乗組員に選ばれたドラムリン博士が、正直に実証主義の立場から神の存在を認めなかったアロウェイ博士にこう言う。