時計じかけのオレンジのあらすじ・作品解説
映画「時計じかけのオレンジ」は、1971年公開のアメリカ映画である。日本では1973年に、公開された映画であり、イギリスの小説家であるアンソニー・バージェスが、1962年に発表した小説が原作である。 鬼才スタンリー・キューブリックが、監督・脚本・製作を手掛け、音楽をウェンディ・カーロスが提供している。ベートーベン等のクラシック音楽を、電子音楽で再現している。撮影をジョン・オルコット、プロダクション・デザインをジョン・バリーが手掛けている。 ストーリーは、主人公である不良グループのリーダー「アレックス」が、ある殺人事件により仲間から裏切られ、投獄されてしまう。その攻撃性から立つ為に、実験台にされてしまうという、近未来的SF映画である。小説の暴力的な内容を、芸術的かつポップな映像と音楽で再現してる。 主人公アレックスをマルコム・マクダウェル、不良仲間のディムをウォーレン・クラーク、ジョージーをジェームズ・マーカスが務めている。
時計じかけのオレンジの評価
時計じかけのオレンジの感想
何とも言えない気持ちが残る作品
作品自体は嫌いではないけれど、何とも言えない気持ちは残る作品かもしれません。主人公のアレックスは根っからのワル!強盗・暴力・麻薬、そして強姦といろいろとやっていたけれど仲間に裏切られて刑務所へ。根っからのワルのアレックスをもし洗脳実験で真人間にできれば、この治療方法が認められると彼を洗脳状態にしていく姿は奇妙でもあり不気味にも感じました。ずっと映像を見続け、その間ある音楽を聞かせる。洗脳が成功すればその音楽を聴くと吐き気や頭が痛くなるというあののたうち回る姿は今まで罪を犯してきたアレックスに対するある意味罰なのでしょう。その状態から逃げるために駆け込んだ家は自分が暴力で殺した女性の家というのも皮肉なもんです。気分はよくない作品ですが、実は好きな1本です。
キューブリック節
「2001年宇宙の旅」、「フルメタル・ジャケット」など映画史に三千と輝く名作を残した、スタンリー・キューブリックのこれまた違った方面での名作の映画です。「フルメタル・ジャケット」のような悪意をコメディーで描くことでよりエグく見せる手法と、2001年のようにスタイリッシュで不思議さを演出するような映像と演出が、CG全盛の今の時代を持ってしても、これほど奇妙な作品を作った人間はいないのではないかと思います。話は本当に見ている自分が、映画の中の主人公アレックスのように暴力をみたら嫌悪するように洗脳されている気分になります。賛否ある作品だと思いますが一度見て欲しい作品です。
Choice!
どうしても他人に危害を加えずにはおれないような犯罪的人物と言うのは実際に存在する。この作品の主人公アレックスは無辜の市民を強奪し、強姦し、暴行して、良心の呵責など豪も感じないというどうしようもない極悪人である。こういう人間を社会は強制的に「更正」させるか、あるいは作中のちょっと偽善的な神父のいう「選択」の自由を彼らにも認めるかという、究極の選択を本作は提示している。そのテーマは重厚だが、作品全体の印象はシニカルで、猥雑で、怪しいエネルギーに満ち満ちている。札付きのワルたちが使うロシア語だかなんだか分からない妙なスラングも魅力的で、何度も復唱した覚えがある。これは俺が一番好きな作品なのだ。
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