ミスター・グッドバーを探しての評価
ミスター・グッドバーを探しての感想
都会の荒涼と現代人の孤独とひとりの女の哀れを、深い絶望の寂寥の魂の叫びで鮮烈に描く 「ミスター・グッドバーを探して」
このリチャード・ブルックス監督の「ミスター・グッドバーを探して」は、凄い映画だ。残酷な映画だ。我とわが身を噛むような、やりきれない映画でもある。都会の荒涼と、ひとりの女の哀れとを描いて、身を切るような痛みの広がる、凄絶な人間ドラマだと思う。一言で言えば、この映画は若い女性の性の遍歴の物語。だが、そのほかの凡百の映画のように、甘ったれてはいない。アメリカでベストセラーになり、日本でも翻訳出版された、ジュディス・ロスナーの原作の同名小説の映画化作品ですが、彼女はこの小説を書くにあたり、新聞の三面記事、それも見落としそうな小さな記事にヒントを得て、作家的な想像力を膨らませて書き上げたと言われています。その記事の大要は、「X日、ニューヨークで23歳になる聾唖学校の女教師XXが、バーで知り合った男を自宅のアパートに連れ帰ったところ、彼に惨殺された」というものでした。荒廃した大都会では、ほとんど日常の出...この感想を読む
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