マルタの鷹のあらすじ・作品解説
マルタの鷹は1941年にアメリカで公開された探偵映画。 私立探偵サム・スペードを主人公としたダシール・ハメット原作による同名小説の2度目映画化である。 俳優・脚本家として活躍していたジョン・ヒューストンの初監督作品としても知られている。 主演は「アフリカの女王」「カサブランカ」のハンフリー・ボガード。 共演は「偉大な嘘」のメアリー・アスター、ジョンの実父で俳優のウォルター・ヒューストンがノンクレジット扱いではあるが特別出演している。 なお、1941年度の第19回アカデミー賞では作品賞を含む3部門がノミネートされている。 この作品は私立探偵のサム・スペードがワンダリーと名乗る女性から男からの尾行に救って欲しいとの依頼を受けるが相棒のアーチゃーがワンダリーの美貌に惚れて捜査を引き受けるものの男とアーチゃーが殺害されてしまい、警察はアーチゃーの妻と浮気をしていた疑いがあるスペードを疑う。 スペードは身の潔白とアーチゃーの仇と身の危険を守るために単独行動で捜査していくという内容である。
マルタの鷹の評価
マルタの鷹の感想
ハードボイルドの祖
幻の秘宝「マルタの鷹」をめぐる黒い陰謀に巻き込まれた私立探偵の物語。原作のダシール・ハメットの小説はハードボイルド小説の元祖といわれるが、確かにハンフリー・ボガード演じる主人公の探偵にハードボイルド探偵の原型を見ることができるだろう。頭が切れ、肝が据わっていて、女との火遊びに長け、厄介な事件に巻き込まれて有能さを発揮する。ボガードの渋い顔は役に適している。この映画は全編通して演技とだましあいの連続で、先が読めない作りになっている。1941年公開と第二次世界大戦中の映画ながら、隙のない傑作である。また、クライマックスで汚い欲望と陰謀と悲惨な犠牲が全くの徒労に帰すシーンは消尽の美学を感じてなかなかおもしろかった。
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