醜聞の評価
醜聞の感想
いつの時代もスキャンダルは・・・
海外でもよく話題になるパパラッチや、週刊誌・スポーツ新聞などによる芸能ジャーナリストたちのスキャンダル。ウソかマコトか、またプライバシーの侵害などに対する黒澤監督の警告ともいうべきものが、この映画の重要なテーマの一つです。インチキ弁護士役とは珍しい役柄ではあるが、志村喬の演技が冴えていてピカリと光る。テーマが先行していて、軽いタッチにまとまり過ぎているかなというキライはあるが、このような作品もうまくこなすところが黒澤映画の優れたところです。特に心の美しい娘の死によって、志村喬の邪悪な心が洗い清められてゆくところなどは、涙なくしては観れません。そのシーンで流れるトランペットの音楽も非常に印象的で、心に残ります。
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