日本の「軸」を変えた!? 小品的青春映画
「フリーター」の語源とは? 1980年代の映画には、特に青春を扱ったものが多かったように思います。映画黄金期の吉永 小百合が主演していたような青春映画の流れを受け継げる土壌があり、一方でアニメやゲームといった新興ジャンルは、まだまだ「子供たちのもの」であり、「青春」を描写するには向かなかったからかも知れません。角川映画もそうですが、あらゆる製作会社によって勢いのある若手俳優たちが活躍する映画が撮られたものです。本作「フリーター」もそうした青春映画の中の一つです。98分の放映時間ということですから、長編としてはコンパクトな小品と言ってもいい分量でしょう。しかし、よくまとまってはいるものの一見どこにでもありそうなこの映画が、日本の「その後」を変えるきっかけの一つになったかも知れません。と、言いますのも、今日極めて広く使われている「フリーター」という言葉の語源はこの映画が発端である、という説...この感想を読む
3.53.5
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