イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密の評価
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密の感想
天才数学者の悲しい半生
ディカプリオが良かった第二次世界大戦下でナチスドイツ軍が使用していた世紀の暗号製作マシーン「エニグマ」は、毎日(のちに数時間おきに)設定を変えることで解読が不可能とされた。この映画は、そのエニグマから打ち出される暗号の解読に成功した天才数学者アラン・チューリング(Alan・M・Turing)の半生を描きたした物語だ。おそらく今でいうアスペルガー症候群の特徴と思われるチューリングのエピソードなどもユーモアたっぷりに描かれていて、重たいテーマにも拘らず途中何度か大笑いしてしまう作品だった。当初はレオナルド・ディカプリオの主演で製作されるという話だったそうだ。オリジナルのチューリングに骨格が似ている。それがなぜか途中から製作会社が変わったことで、主役がイングランド出身の俳優ベネディクト・カンバーバッチになった。何となく堺雅人がチラついてしまう面差しが印象的な俳優だ。登場人物はそれほど多くないが、キャステ...この感想を読む
彼は人間かマシーンか
悲劇の数学者今の時代、コンピューターやスマートフォンがないと少々不便である。私が小学生の頃、10年先の未来ではどんなものが進化を遂げているのだろうと何気なく思った時、まず最初に頭に浮かんだものは「車」だった。きっと空を飛んだり、海に潜ったりするだろうとワクワクしていた。その頃にはパソコンも携帯電話もあった。だが、まさかそれらが急激に発展していくとは思えなかった。アラン・チューリングはこの前身となるマシーンを作った。それは第二次世界大戦の中、敵対するドイツのエニグマ暗号を解読するために開発された。彼がいなければこの戦争に勝てなかったと言われるほどに貢献していたのだが、極秘任務だったこともありその功績は最近になってようやく世間に知られるようになった。それだけでなく、当時の世の中に受け入れてもらえないがために、彼は自ら命を絶ってしまう。マシーンと人間この映画は常に映画の中でいう「現在」と「過去...この感想を読む
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