レイジング・ブルのあらすじ・作品解説
レイジング・ブルは、1981年第53回アカデミー賞「主演男優賞・編集賞」受賞「作品賞・監督賞等」6部門にノミネートされ、1981年第38回ゴールデングローブ賞「最優秀主演男優賞(ドラマ)」受賞、「最優秀作品賞(ドラマ)・最優秀助演男優賞」等5部門にノミネートされた、マーティン・スコセッシ監督の作品である。 実在のプロボクサー、ジェイク・ラモッタの自伝を元にしており、ポール・シュレイダー/マーディク・マーティンが脚本を担当した。 1980年11月14日アメリカ、1981年2月14日に日本で公開された。 ジェイクは、後に「ブロンクスの猛牛」とも呼ばれるようになるのだが、組織が八百長試合を強制してくる事に、悩みながら戦い栄光をつかみとったが、周囲の人間に対して嫉妬心を抱くようになる…。 ジェイク・ラモッタ:ロバート・デ・ニーロ、ビッキー・セイラー:キャシー・モリアーティ、ジョーイ・ラモッタ:ジョー・ペシがキャスティングされた。
レイジング・ブルの評価
レイジング・ブルの感想
実在チャンピオンの人生の光芒
実在したミドル級の世界チャンピオン、ジェイク・ラモッタをモデルにした一代記です。ロバート・デ・ニーロがラモッタ役を演じていますが、最初から最後まで体型の変化を含めてすべてこなしています。プロットや事件に技巧を凝らしたといった作品ではなく、とあるボクサーが這い上がってチャンピオンベルトを獲得するまでを描き、またそこから自分の愚かさで転落していく姿の描写が中心であり、伝記映画といっていいでしょう。デ・ニーロの演技、音楽や映像を含めた演出には目を引くところがありますが、物語的な面白さがある作品ではありません。一代の転落ボクサーの悲劇から学ぼうと思う人は学べるでしょうし、一つの伝記映画として鑑賞するのもアリでしょう。
チャンピオンの美しい零落
マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デニーロ主演のボクシング映画。実在のボクサー、ジェイク・ラモッタの人生における栄光と挫折を描く。この映画のためにデ・ニーロは。まずボクサーの体型を作るべく徹底的に鍛え上げ、次に引退後の惨めに太ったジェイクを演ずるため30キロ近くも太らせるという驚異的な執念で役作りに望んだ。この映画の音楽にマスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』が効果的に使われているが、冒頭のリング上での試合前の様子をスローモーションで映す所を観ると涙腺が潤む。また、ラストの劇場の楽屋で「I'm boss!」と連呼しながらシャドウボクシングをするシーンは、落ちぶれた姿にもかかわらず勇気が全身から湧いてくるのを感じるのだ。
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