マリー・アントワネットに別れをつげての評価
マリー・アントワネットに別れをつげての感想
豪華で美しい歴史劇。
フランス革命時に起きた歴史的大事件、バスティーユの襲撃。その前後3日間を、マリー・アントワネットの朗読係を務める少女・シドニーの視点から描いた作品。お話は、あくまでも宮殿内部のシドニーの視点からなので、革命軍や外の動きはあまり感じられません。しかし、徐々に伝わる緊迫感などが、当時の宮廷内の混乱をよく表していたと思います。マリー・アントワネットに心酔するシドニーが、クールでいて少し不思議な魅力があるキャラクターだったのが面白かったです。派手なストーリーではありませんが、丁寧な人物描写と人間関係の面白さ、豪華な衣装が見応えのある作品でした。