クライング・ゲームの評価
クライング・ゲームの感想
体じゃないんだ 心なんだ
1992年公開のイギリス映画で監督はニール・ジョーダン。 丁寧に大事に愛情をかけて作られた作品です、英国とアイルランドの歴史知ってると、この隣の国同士のいがみ合いをよく理解できる。イデオロギーは決して人を幸せにしないと映画の中の庶民を使ってよく語りかけている。IRAは黒人の兵士(フォレスト・ウィテカー)を捕虜にして、IRA一団員として活動するファーガスと会話で兵士はロンドンに居る恋人に愛してると伝言を頼む。彼は彼女にさりげなく接近する、これは恋をした人なら理解できる不可思議な行動なのだが、常に頭の中に住み着いて常時頭から離れなくなる。会話の色気が纏わり付くように花開く。ご覧あれ、ぜひぜひご覧あれ。秘すれば花の意味が判るだろう。このディルの女らしさは女そのものの様だ。まったく体は男なのだが、しぐさや歩き方が実に女だ。会話が素晴らしい洒落ていて、遊び心を刺激する。男女の会話で、これほど見事なライ...この感想を読む
感想を書きにくい映画
観ていたら分かる人は分かると思うのですが、この映画はネタばれしてしまうとあまり面白くないので、レビューをとても書きにくいなとは思います。ボーイ・ジョージの歌う主題歌、「クライング・ゲーム」はとてもいい曲です。ニール・ジョーダンの映画では「マイケル・コリンズ」もそうでしたし、IRAと英国の闘争がよく描かれましたが、最近はあまりIRAの話も聞かなくなり、だんだんと過去の話になりつつあるような気がします。本当はそれがいいことなんだと思います。そして主演のスティーブン・レイがパッとしないビジュアルですがとてもいい俳優で、冷酷になりきれない心優しいIRAの男をうまく演じてくれました。