プルートで朝食をの評価
プルートで朝食をの感想
キリアン・マーフィーがすごい。
私の認識不足ですが、アイルランド好きな私にとって、ニール・ジョーダンといえば「マイケル・コリンズ」のように、アイルランドの政治色の強い映画を撮る人だと思っていました。なので、この作品の予告を見たときには、本当にびっくり!でした。どこまでも前向きなトランスジェンダーのキトゥンが母親を探して旅する物語。途中、キトゥンがIRAに関わったりして、ちょっとハラハラしたけど、基本的には、この映画はファンタジーの世界だと思います。とにかく楽しい。どんなことがあってもメゲないキトゥンを、キリアン・マーフィーが妖艶に、しかも堂々と演じているのも素晴らしい!とにかく見ていて元気になれる映画です。使用されいている音楽も「シュガー・ベイビー・ラブ」など、1970年代を代表するゴキゲンなヒットソングばかりで、それがまた楽しさ倍増。ラストシーンでなんとも清々しい気持ちになったりして、いい映画でした。
オカマちゃんの明るく前向きな姿勢に胸打たれた
オカマちゃんの色物面白ムービーだと思って気軽に観たら、すごく深い内容の映画でした。主人公のオカマちゃんキトゥンの、何があっても暗くならず、いつも明るく前向きな姿勢に、胸打たれます。オカマちゃんが明るいのは、大きな悲しみを包み隠す為なのかもしれないなあと、ちょっと色々考えさせられます。キトゥンの強く真っ直ぐな姿勢は、大いに見習うところがありました。主人公のキトゥンを演じたキリアン・マーフィーが、どう考えてもそっちの人にしか見えなくて、てっきりそうだと思ってたのですが、普段のキリアン・マーフィーを見たら、思いっきり「男」だったので驚きました。役者さんってすごいですね。