エイリアン3の感想/考察/ネタバレ

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エイリアン3の感想一覧

映画「エイリアン3」についての感想が8件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

リプリーのヒロイン像と共に、人類にとってエイリアンとは何かを追求した宗教的色彩を帯びた、悲愴なまでに美しい作品 「エイリアン3」

リドリー・スコット監督の「エイリアン」第1作は、「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」というキャッチフレーズがぴったりの、暗黒の宇宙をさまよう巨大な宇宙船の内部を、完璧な密室に見立てて、絶体絶命の「恐怖」を追求した作品だったと思います。ジェームズ・キャメロン監督の「エイリアン2」のキャッチフレーズは、「今度は戦争だ」でしたが、これは無数のエイリアンが「女王」を中心に巣食う惑星で、人間対エイリアンの凄まじい死闘が展開される、まさに「ランボー」顔負けの「迫力」の映画でした。そして、リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロンに次いで、当時、新鋭だったデヴィッド・フィンチャーが監督した「エイリアン3」では、このシリーズのヒロインたる女戦士、エレン・リプリー(シガニー・ウィーヴァー)が、遂に「殉死」するのです。この「エイリアン3」という映画は、リプリーのヒロイン像と共に、「恐怖」や「迫力」を越え...この感想を読む

4.04.0
  • dreamerdreamer
  • 268view
  • 1765文字

名作のなかの駄作なのか?

なぜ酷評が起こったのかSFホラー映画の金字塔とまで言われたリドリー・スコット監督の『エイリアン』、“今度は戦争だ”をキャッチコピーに、エイリアンと宇宙海兵の激戦を描いたジェームズ・キャメロンの『エイリアン2』に比べ、『エイリアン3』は何かと酷評を受ける。しかも不思議なことに、酷評しているのは往々にして熟練の『エイリアン』シリーズファンである。つまり、映画単品としてはつまらない訳ではないものの、“エイリアンシリーズ”としては評価出来ない、ということになる。筆者もそこそこの『エイリアン』ファンを自称しているが、他のシリーズに比べ、『エイリアン3』はそれほど記憶に残らず、さほど面白いとも思わなかった。駄作ではないが、良作ではない。ただ消化するほどの作品、という感想を抱いている。では、『エイリアン3』が何故ファンから酷評を受けるか、検証していこうと思う。『エイリアン』ファンの先輩諸氏の意見を借り...この感想を読む

2.52.5
  • すらりすらり
  • 3366view
  • 2888文字

3作目は『セブン』のデイビッド・フィンチャー!!

フィンチャーにとっては、本作がデビュー作。ここから、『セブン』、『ファイト・クラブ』、『ゾディアック』、『パニックルーム』、『ベンジャミン・バトン』、『ドラゴン・タトゥーの女』などを製作していきます。本作は、リプリーが坊主になる作品。なぜか欲求不満になって医務主任とセックス。その他はとくに目新しさはないかな。宇宙での話なのに、地上の刑務所にいる感じであんまり楽しくない。最後エイリアンを誘導するシーンとかは、撮り方こそ面白いけど、『シャッターアイランド』で刑務所をぐるぐる走り回るシーンとデジャヴ。まあ、エイリアンの方が先だけど。とにかく、もうネタつきた感じになってしまってるね。まあ3作目を任されて上手くつくるのも難しいけど。最後鉛で熱して、スプリンクラーで冷やしてって殺し方はなかなか考えたね。でも、2でエイリアンが銃で簡単に死ぬことが分かってるだけに、3になって武器もなく原始的に殺してく...この感想を読む

4.04.0
  • ABCDEITOABCDEITO
  • 199view
  • 583文字

彼女に救いはこないのか

映画評論家の間では、随分と酷評される結果となった今作。今度は囚人惑星を舞台に、武器を持たない人間達と一匹のエイリアンによる壮絶な死闘を描いた作品となっています。前回では、エイリアンの数こそ多かったものの、豊富な火器のおかげで、これをなんとか退ける事に成功したリプリー。ですが今回は、囚人達の流刑地となっている星というだけはあり、武器らしい武器が一つもない状況で、エイリアンに立ち向かっていかなければなりません。シチュエーションだけ観ると、一作目と大分酷似していたりもするのですが、内容的には、どちらかというと人間ドラマを前面に押し出している気がします。それらを安っぽいと思われる人も多いかもしれませんが、エイリアンという恐怖に曝されながらも、必死に生き抜こうとする人間達という絵は、個人的には、観ていて悪くないんじゃないかと思いました。リプリーのその生き様を、しかと見届けてやってください。この感想を読む

4.04.0
  • ピッチャーピッチャー
  • 155view
  • 395文字

戦うヒロイン、リセットに失敗する

今ではアカデミー賞にノミネートされる実力を持つデヴィッド・フィンチャー監督のデビュー作。一作目ではSFホラー、二作目ではSFアクションと続けて成功したシリーズ。当然ながら重圧がかかる三作目に新人を起用してみたが、その評価は散々であり、更に主演のシガニー・ウィーバーとの衝突も話題になりました。とにかく、本作は製作側のトラブルが非常に多く、その為に作品のクォリティーが低下してしまいました。それまで成功を収めていた前作たちと比べ、本作はある意味、リセットした状態で再始動したけど面白さは伴わなかった。個性があったシリーズの登場人物たちだったが、今回は囚人でしかも全員がスキンヘッドという特徴のないキャラクターになったのもつまらなさの一因だったと思う。一度だけ鑑賞すると誰が誰だか分からないし、別に誰でもいいという印象を与えるのも残念である。エイリアンの形態も犬を宿主として4足歩行する新しいタイプも...この感想を読む

3.03.0
  • あきしげあきしげ
  • 103view
  • 646文字

監獄にはいってしまうリプリー

「エイリアン3」は、1992年のアメリカ映画。「セブン」、「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャー監督が変わると、描き出す姿が大きく変わると感心する。此処から彼は大きく羽ばたくようになる。今回のリプリーは監獄にたどり着く、スリープした仲間も少女は死んだと嘆く、今回も観客の期待に答えるシナリオで、強く逞しく鍛えられた理知的な女が母でもあると描いている。牢獄の中の男達の中で、女一人の状態。まるでアナタハンの男の中に女が一人で、周りが殺人を犯していくという話とそっくり。今回のエイリアンは寄生する度、遺伝子を散りこみ姿が変化していって、リプリーに寄生しているが、それを知ったリプリーは自分の手で始末をする。ここはリプリーが死んでしまった娘や少女を思って泣いた所が下地になっている。最後のエイリアン退治の場面はアメリカンフットボールの感じで見て欲しい。リプリーの体が無くなるので、次の作品はいかにと我...この感想を読む

4.04.0
  • 88view
  • 414文字

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