或る夜の出来事のあらすじ・作品解説
『或る夜の出来事』は、1934年にアメリカで制作された映画である。スクリューボールコメディという王道から少し捻りを効かせたラブ・ロマンス映画の先駆けとなった作品であり、アカデミー賞では主要5部門全て受賞するという大記録を達成するなどとても高い評価を受けている。 大人気作家であったサミュエル・ホプキンス・アダムズの小説「夜行バス」を原作としている。 ニューヨークの大銀行家アンドルースの一人娘であるエリーは、頑固な父の承諾を得ずに飛行士のウェストリーと婚約をしてしまったためにマイアミ港外で父のヨットに監禁されてしまう。なんとかヨットから脱出し、ウェストリーのいるニューヨークに向かう途中、失業中の新聞記者であるピーターに出会う。最初は反発しあっていた二人だが、ピーターと共に父の捜索から逃れながら旅を続けていくうちに、なかなか素直にはなれないもののお互いの恋心はどんどん強くなっていく。といったストーリーになっている。
或る夜の出来事の評価
或る夜の出来事の感想
今でも斬新さが感じられる切れ味のある名品
今見ても斬新な印象を残す作品銀行家の大富豪の娘。父の反対を押し切って飛行家の男と結婚しようとしている。父と口論の末、家出。父が雇った探偵など追っ手を避けながら、バスでニューヨークへ向かおうとする。そこで出会ったのが新聞記者のクラーク・ゲーブル。ゲーブルは娘の素性を知り、特ダネにしようとするが、二人はバス旅行中の度重なるトラブルを経験し、急速に恋に落ちていくという展開で物語は進んでいきます。名作ですね。どこか斬新さんを印象づけます。始まりはやや冗長的な気がしますが、中盤から後半にかけて、二人の恋の行方がリーダビリティーとなって全く目が離せなくなりすが、これもスピーディーな編集と細かいカット割り(場面変え)ゆえんという気がします。話はもつれるがハッピーエンドに。中盤、互いに愛し合っているのに誤解をして、話がズレていくといういわば、ストーリー的には起承転結の「転」の部分(ゲーブルが愛を告白さ...この感想を読む
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