ロレンツォのオイル/命の詩のあらすじ・作品解説
ロレンツォのオイル/命の詩は、1993年に公開されたアメリカ映画である。監督は、「マッドマックス」「トワイライトゾーン/超次元の体験」「イーストウィックの魔女たち」のジョージ・ミラー。出演者は、ニック・ノルティ、スーザン・サランドン、ザック・オマリー・グリーンバーグ、ピーター・ユスティノフ。 ある日、息子ロレンツォの異変に気づいたオドーネ夫妻は医師に相談するが、診断の結果、ロレンツォは副腎白質ジストロフィーに罹っていることを知る。難病で治療が難しいとされる病であり、医師や家族会も治療に積極的ではない中、オドーネ夫妻は諦めずに自ら副腎白質ジストロフィーの治療の研究をしていくのだった。やがて、オイルの成分が治療に有効な事を知り、オイルの成分の抽出のために奔走していく。 医学の知識がない夫婦が、息子のために学んでやがて周囲を動かしていく様子を描いた、実話を基にしたヒューマン・ストーリーである。 母親を演じたスーザン・サランドンが、アカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされた。
ロレンツォのオイル/命の詩の評価
ロレンツォのオイル/命の詩の感想
難病克服の物語だが、明るく希望に満ちた作品
他の難病系の作品とは一線を画す作品不治の病である副腎白ジストロフィーに侵された息子を救うために、両親が、勉強をし、医者や関係者に圧力をかけながら、この病気に効くとされる脂を見つけ出すまでの物語という、簡単に説明ができるシンプルな筋書きの作品ですが、他の凡百の難病系の作品とは一線を画す気がします。まず、作品の雰囲気が明るくて、なぜか最初から「この話はうまくいんだろうな(ハッピーエンドなんだろうな)」と予感させます。映像が明るいのがその大きな要因です。重々しい題材をあえて、そういうカラーで取り組んでみようという思いが製作者側のテーマになっているんだろうなと想像できます。夫婦の演技が素晴らしい総じてなかなかの作品です。両親(スーザン・サランドンとニック・ノルティ)の演技が素晴らしく、その必死さがある意味笑えるぐらいで、共感もできます。特にスーザン・サランドンはどの作品においてもですが、目にク...この感想を読む
親の愛は海より深く。お父さん、お母さん、ありがとう~~。(涙)
いわゆる難病もの。難病、治療法のない死に至る不治の病に冒された我が子を救うために、医学知識の無いド素人の両親が、見えない出口を求めて身もだえしながら治療法を探し求める。医者の常識に囚われない方法で、ついには劇的な治療法を見つけ出す。実話を元に作られた作品。まずキャストに痺れた。スーザン・サランドンの赤毛がとても美しい。その自慢だった自分の遺伝子に息子が苦しめらるという皮肉。ニック・ノルティは48時間の粗忽な刑事というイメージが強かったが、この映画ではインテリな父。役者はすごいねぇ。ロレンツォ役の子の演技も必見。父が息子の病気を調べ、いずれ死に至る救いようがないと知るシーン、長い迷路のような日々の糸口が、不意に夢の中に現れるシーン、この二つは忘れることが出来ない名シーン。また、エンドロールで、このロレンツォのオイルで実際に命を救われた子ども達からのメッセージが流れるのが涙を誘う。ってかずる...この感想を読む
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