![変[HEN]](http://images.type-bee.co.jp/reviewnejp-production/product_thumbnails/images/000/235/194/120x120/215QMVCCNML.jpg?1407482867)
変[HEN]のあらすじ・作品解説
「変［ＨＥＮ］」は奥浩哉（おくひろや）によるマンガ作品。「週刊ヤングジャンプ」（集英社）に1992年から連載された。奥のデビュー短編作「変」（*別作品・ローマ字の併記部分がない）からアイディアを継承・発展したような形でストーリー展開された。 物語は二人の「白薔薇高校」に通う高校生男子を軸に展開する。一人は「佐藤ゆうき」、女性と見紛う容姿でかつて男子から何度も告白された経験を持っている。そしてもう一人は「鈴木一郎」、こちらは腕っ節では無敵の不良だったが、出会ったゆうきに突然ひと目ぼれしてしまい、別高校から転校してきてしまう。ホモではないのに男同士の、なんとも奇妙な「ラブコメ」劇が繰り広げられる。その裏には壮大な「前世からの因縁」が隠されていて‥‥と物語は展開する。 1996年にテレビ朝日系「ウィークエンドドラマ」で実写ドラマ化（ゆうき役は佐藤藍子）され、深夜枠にも関わらず12.6％と高視聴率を得る。
変[HEN]の評価
変[HEN]の感想
BLでもホモでもない、新しい同性愛漫画
同性愛を扱っているがキャラクター本人にその自覚がない鈴木君という男性キャラが佐藤君という女の子っぽい男性キャラを好きになってストーカーのごとく追い回す漫画だが、どろどろした部分が一切ない。そもそも佐藤君を追い回している鈴木君自体が、同性愛という自覚が全くなく、「俺は男が好きなのではなく佐藤が好きなだけだ」と言っており、男女を超越して好きなのが、佐藤君を男性だと思っておらず、女性として好意を持っているらしい。BLでも同性愛物とも違う、不思議なストーリー展開になっている。HENの大半は鈴木君と佐藤君の恋愛だが、2巻だけは山田さんと吉田さんという女の子同士の恋愛が描かれている。こちらはレズっぽい展開であるが、こちらも吉田さんは「女子が好きというより山田さんが好き」と言っており、男性編の鈴木君と同じ考えで好きな相手に言い寄っているストーリーである。結末に説得力がない終わり方HENは、喧嘩や漫画対決、原因...この感想を読む
tamama
