東京大学物語のあらすじ/作品解説

東京大学物語のあらすじ・作品解説

「東京大学物語」は江川達也による日本の漫画作品である。１９９２年～２００１年にかけて「ビッグコミックスピリッツ」に連載された。主人公の村上直樹は容姿も頭脳も運動能力も完璧であり、プライドだけは人一倍高い。ある日友人の誘いで同じ高校の女子テニスの試合を見に行き、水野遥という女の子に一目ぼれするというところから物語はスタートする。「日本一だから」という理由で東京大学を目指す村上と、村上と同じ大学を希望する遥だが、村上だけ東大の文科一類に落ちてしまい、彼は早稲田大学で仮面浪人したのちに東大を再受験し無事法学部へ合格した。１９９４年１０月１０日～同年１２月１９日、テレビ朝日系列でドラマが放送され、主演はSMAPの稲垣吾郎、瀬戸朝香がつとめた。さらに映画化もされた。こちらはR-15指定である。OVA（オリジナルビデオアニメーション）も作られている。この作品は１５００万部を超える大ヒット作品となり、江川達也の代表作とも言える。

東京大学物語の評価

総合評価: 3.703.70; (1件)

画力: 4.004.00

ストーリー: 3.503.50

キャラクター: 4.004.00

設定: 3.003.00

演出: 4.004.00

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東京大学物語の感想

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思ったより奥深い、解釈が困難な作品

序盤は東大を目指す高校生の爽やかな青春物語この作品は、主人公村上が現役で東大を受験する前の高校時代の話、一浪して早稲田大学で仮面浪人をする時期、東大に合格してからの時期ごとで全く物語の印象が異なる。最初は、恋愛をしつつも勉強にはストイックな村上と、学力的にはとても東大に受かりそうもなかった彼女の遥の繰り広げるドタバタが面白かったり共感出来たり、東大を目指す高校生の青春として比較的爽やかに読める作品の印象が強い。意地悪な友人佐野にはめられて遥がファーストキスを佐野に奪われてショックを受けた際も、海岸で特に言い訳をお互いがせずに、号泣して鼻水を垂らす顔を見ただけで仲直りし、手をつないで歩くシーンは印象的だ。後々二人が苦難にぶつかった時に、このシーンは何か象徴的になるかとも思われたが、全くそんなことはなく、少々肩透かしを食らった。この物語が徐々に変容していくのは、村上が過剰に性欲に貪欲になり...この感想を読む

3.73.7