Qの評価
Qの感想
グロいものほど丁寧に・ストーリーはひねりなしで直球
抜け忍レムの生きる道「自分の手の届くところだけ守れればそれでいい」これがレムの信条です。U7の奴らは、それを偽善と呼び、臆病者だと蔑みますが、結局のところこの考え方はU7のやろうとしていることとそんなに変わらないですよね。自分の力で守りたいものを守ろうとする、その点が共通しているし、何よりその部分があるからこそ闘っている。ただ権力のもとにある程度の制約を課せられているかいないかの違いです。権力のもとにあれば、ある程度の公的な力を行使することによって乗り越えられる壁がたくさんあるだろうし、自由のもとにあれば、自由だからこそ乗り越えられる壁がたくさんあることでしょう。お互いの目指すべきものは同じで、ソラリスのない大空を見上げて生きていきたいということだけなんですよね。最初の登場では、そんなにレムの強さは目立ってない…というか、終始そんなに強い気はしないんですけど、気のせいでしょうか。しいて言え...この感想を読む
最後まで人間に奇跡はなかった
レムもU7も同じ人間レムが大切な人を守ろうとすることと、U7が人類全部を守るためにデカい敵を倒そうとすることと、どちらも同じなのだが…要は、U7の奴らはレムの力を認めていて、自分たちのチームを抜けたことを許せないでいる、というわけである。公的機関だからできることもあるだろうけど、貧しい一般人だからできることもある。ただ大空を見上げて、未知の何かに縛られることなく生きていきたいと願っている人間たち。ソラリスを打ち砕けばいい!って思っているか、ソラリスから身を守って生きればいい!って思っているかで対立しているうちは、あんなデカい敵に勝てる気がしない…。こっちから見ていれば、U7はものすごく強く、賢く、敵を倒すことができそうだが、結局は人間であるため、人知を超えた力は出ないらしい。レムに至っては、なぜそんなに重要な人物として扱われるのかが謎なほど、強さが目立たない。誰かを守っているときは特に、そちら...この感想を読む