ぼくは岬太郎のあらすじ・作品解説
ぼくは岬太郎は、1984年のフレッシュジャンプ5月号、6月号に、高橋陽一原作の、キャプテン翼の番外編として掲載された、日本のサッカー漫画である。 キャプテン翼では主人公翼のベストパートナー、ゴールデンコンビとして活躍し、翼と並び人気を博した岬太郎が、この作品では主人公として描かれている。翼と共に全国大会優勝を果たしたのちも、岬は転校先の学校でもサッカーを続け、活躍していた。その一方で、岬太郎の父、一郎はかつての妻と再会を果たし、岬の今後のについて話し合うこととなる。岬を引き取りたいと申し出る母と、静かに岬を見守り続ける父、どちらの元へいくか葛藤する岬であったが、最後は父とともにフランスへ渡るという決意をする。岬太郎のサッカーへの情熱と家族の愛を描いた作品で、短編集の中でも高い人気を誇っている。その後、キャプテン翼文庫版第7巻と「キャプテン翼Golden-23」の第12巻に短編集として収録された。
ぼくは岬太郎の評価
ぼくは岬太郎の感想
アニメから逆輸入のスピンオフ作品
アニメのオリジナルが原作の珍しいスピンオフ普通は原作ありきでアニメ化されるのが本来なのだが、ボクは岬太郎はアニメ版のエピソードがあまりに評判が良かったため、ほぼアニメに忠実に高橋陽一先生が漫画化してくれたという珍しい短編。そもそも、当時起こっていた原作にアニメが追い付いてしまい、時間稼ぎに回想シーンやオリジナルエピソードがやたら挿入されていたアニメがもたらした傑作エピソードなのだ。試合がメインであまりキャラクターの日常を深く描かないキャプテン翼にしては、家庭の事情やチーム内の対人的もめごとを岬が解決するという珍しい作風も受け、岬の人となりに感動した人も多いと思う。岬がフランスに行く前に、どこの学校に転校してどうしていたのか、知りたかったファンも多かっただけに、まさしくファンのニーズにベストマッチだったと言える。高橋先生も、アニメのエピソードがあまりに良くできていたので、短編として書いて...この感想を読む