かなりリアルな戦争映画
戦争映画と言えばハリウッドに関しては先入観があった。 アメリカ万歳の一方的で正義があるとばかりにやっつけまくるようなものや、かなり創作性の濃い洗浄を舞台とした物語である。 本作は実在の事件を元にしており、その点では現実的な制約や政治的な圧力があるとは思うが、意外にもかなりリアルな描写であった。 もちろん映画だから多少の脚色や修正もあるだろうが、兵隊たちの描き方もそれぞれに個性があり、軍隊の宣伝のようなどこか綺麗事や美化に彩られたものでない。 圧巻なのが戦闘シーンだ。 現実の戦闘をかなり研究したのだろうと思えるぐらい迫力があって、今までの戦争映画とは違う。 この戦闘シーンだけでも見る価値はあったと思える作品だ。 こうしたリアルなものが芸術映画よりのものやドキュメンタリーにはあるが、それだとどうしても映画としての面白さが少ない所がある。 現実の事件を舞台にして、それなりにここまで映画として見れる作品に仕上げた点はなかなかだ。
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