マルコヴィッチの穴のあらすじ・作品解説
マルコヴィッチの穴は2000年に日本公開されたアメリカの映画で、監督意は スパイク・ジョーンズ、主な出演者はジョン・キューザック、キャメロン・ディアス、キャサリン・キーナー、チャーリー・シーン、ジョン・マルコヴィッチである。本作はスパイク・ジョーンズの監督デビュー作で、奇想天外なコメディ映画ある。 人形師のクレイグ・シュワルツとペットショップ店員の妻であるロッテは夫婦二人で貧しい生活をしていた。そんなある日、彼が定職に就こうと就職した会社の壁に穴を見つける。それは15分間だけ俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中に繋がるという奇妙な穴であった。彼はその穴を利用して女上司と商売を始めるが、そのことに気が付いたマルコヴィッチ本人が、その自分自身の穴に入ってしまったことから事態は次第に混乱していき、やがてクレイグと妻ロッテの人生の歯車を狂わせていくことになる。 本作は、ヴェネツィア国際映画祭やアカデミー賞などにおいて、様々な賞を受賞している。
マルコヴィッチの穴の評価
マルコヴィッチの穴の感想
外見は着ぐるみ
コメディーかのように一見思われる映画ですが、実際に観てみると何とも言えない感情が頭の中にドーンと沸き上がってきます。個人的には、軽そうに見える映画なのに本当に考えさせられた。この映画を観て、何かとってもゾッとした。私たちは普段”人間の外見という着ぐるみ”に騙されてはいないだろうか?もちろん外見が全てではないし、特に女子は雰囲気・声・考え方に惹かれて外見は好みではなくても好きになっていくということはよくある話でしょう。でも、それでもやっぱり”外見”は自分の中での好みがきっとあるでしょう。いくら雰囲気・声・考え方に惹かれても、誰でも好きになることはありえません。恋愛的に好きという感情以外でも、人の外見がその人のイメージやどんな人なのかを判断する大きな材料となっていることは言うまでもありません。しかしこの映画を通して、改めて感じました。人間の外見なんてただの着ぐるみじゃないか。私たちは、自分...この感想を読む