ブラックホーク・ダウンの感想一覧
映画「ブラックホーク・ダウン」についての感想が6件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
緊張感のある戦闘シーン。
1993年、ソマリアで決行されたアメリカ軍特殊部隊タスクフォースの捕獲作戦。30分で終わるはずの作戦は、ヘリ・ブラックホークが2機撃墜され、18名のアメリカ軍兵士が死亡し、ソマリア側にも1000名以上の犠牲を出して失敗に終わった・・・ベトナム戦争以後、初めてアメリカ軍が多くの死傷者を出した作戦の、全貌を描いた作品です。アメリカの一方的な武力行使であった本作戦を、戦闘シーンでかなりリアルに描いていて、兵士たちの緊張感、戦場の迫力などは危機迫ったものがあります。ストーリーはアメリカ軍をやや英雄化しているようにも見えましたが、戦争の無情さ、戦うことの理由などについて考えさせられる作品でした。出演している俳優陣の熱演が素晴らしかったです。
かなりリアルな戦争映画
戦争映画と言えばハリウッドに関しては先入観があった。アメリカ万歳の一方的で正義があるとばかりにやっつけまくるようなものや、かなり創作性の濃い洗浄を舞台とした物語である。本作は実在の事件を元にしており、その点では現実的な制約や政治的な圧力があるとは思うが、意外にもかなりリアルな描写であった。もちろん映画だから多少の脚色や修正もあるだろうが、兵隊たちの描き方もそれぞれに個性があり、軍隊の宣伝のようなどこか綺麗事や美化に彩られたものでない。圧巻なのが戦闘シーンだ。現実の戦闘をかなり研究したのだろうと思えるぐらい迫力があって、今までの戦争映画とは違う。この戦闘シーンだけでも見る価値はあったと思える作品だ。こうしたリアルなものが芸術映画よりのものやドキュメンタリーにはあるが、それだとどうしても映画としての面白さが少ない所がある。現実の事件を舞台にして、それなりにここまで映画として見れる作品に仕上...この感想を読む
全編ほぼ戦闘シーン
あまりの戦闘シーンの凄まじい映像に気分を悪くしてしまう人もいるのではないだろうか。実際の戦争は映画以上だろうが、娯楽の映画として見るには辛いと感じてしまうシーンも多い。全編のほとんどが戦闘シーンというのもあって、気軽に勧められる映画ではない。簡単なミッションの予定であったが、想定外のことが次々に起こってなかなか進まない。引き上げることもできずに、応急処置に次ぐ応急処置。市内を走り回っている兵士は迷走状態となっていくが、観ている方も気を張って観ていないと頭が迷走状態になってしまう。仲間を助けるためにヘリを降りる選択もある。それはすなわち死を意味すること。仲間の素晴らしさを感じると同時に、戦争の無意味さも痛感する。
銃弾の雨嵐!素晴らしいカメラワーク
米軍によるソマリア侵攻の失敗を映画化した、ノンフィクションの映画です。最初はとても簡単だと思っていた任務が、地獄の様な窮地に・・・。ユアンマクレガーがやはり良い味を出しています。カメラワークも素晴らしく、見ているとその場にいる様な臨場感・・・。しかし、一部なんだかなぁ・・・と思う点もあります。それは、最後走ってキャンプまで戻るシーン。それまでの激しい戦闘シーンで心臓がバクバクしていたのですが、急に気が抜けてしまいました。ですが、これほど熾烈な戦闘シーンを見る事が出来る映画は、なかなかありません!なかなか疲れてしまう映画ではありますが、実話という事で見る価値は必ずあります!
間違いや勘違いは、起きてはいけない時に起きる それを想定外と言う
流石にアメリカの実地に試行錯誤してる生の武器を使ってる人たちが多いことから、見てても素人はお手上げ状態になってしまう。しかし、この映画は特別に映像が戦争している、これしか言葉を思いつかないほど、驚きの画面展開だ。前半の軍の中の一人一人のキャラクター設定や、家族の話やお頭の程度もどれほどかなんてのを見せてくれる。腰抜けも居るし、やたら力自慢のやつも居るし、賢そうな男も居るし、雑多な人間たちが集合している。彼らの目的は司令官のコマンドに従うことだけだ、彼らはこまの一つでしかない。一時間で帰ってこられる簡単なミッションだったはずなのに、ボタンのかけ違いから、とんでもないことが起きてくる。こんなはずではなかったと言うような簡単なことが、そのときになって出来ない。すごい映画だ、好きだの嫌いだの言う前に、一度は眼にしたい名作だ。
戦闘
戦闘ものの映画ですかね。この作品は戦争映画としてはいまいち。迫力ある映画と聞いていたがそんなに迫力あるわけでなく、少数部隊で戦うというのがあんましだった。戦うというより倒れた兵士を治療するほうがメインのように感じた。個人的にはプライベートライアンのほうが迫力あってよかった。音響はなんかの民族みたいでエネミーラインやプラトーンのほうが感動した。戦闘シーンに入るとえらい話がしまってストレートな展開に。兵士全員を連れ帰る(たとえ死んでも)という指揮官の信念により、町の中心に墜落したヘリの兵士を救出にいくのだが、町中の数千人の銃をもった民兵に囲まれ次々と命を落としていく。救出に行った部隊がつぎつぎ殲滅させらていく負の連鎖。政治の事情により航空支援はヘリコプターのみという制限と、部下を一人も失いたくないという葛藤に挟まれる司令官には、やたらにハンヴィーを救出に向かわせないことから上級階級軍人に必...この感想を読む