道は一つきりではない、ということ。
主人公の挫折から、この物語は始まります。 どうしても憧れに憧れていて、超超超狭き門で、でも手が届いて。 なのに不運は突然、理不尽にやってくる。 脱力感とか虚無感とか、そういったものを主人公から受け取ってから読み進めることになりました。 そういうのも込みで、読書の魅力です。 思ってもみなかった仕事に、それでも邁進できる力を持てるってすごいな。 でも自分ひとりでそこまで行けるかといえば、どこかで限界はあるんですよね。 同僚や上司、仕事で出会う他業種の人。 仕事のスキルや心の持ち様や、またそういった具体的なことではなくても、何かしら分けて貰えるのが「人と働く」っていうことなのだと、そんなシンプルなことを思い出させて貰いました。 主人公の空井君も、影響を与えたり与えられたりの日々で、空自の広報官の仕事を充実させていきます。 自分ならどうかな。 凹みそうなら、この本を読み返そうと思います。
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