最恐のホラー小説
恋人を愛しすぎてしまったがゆえの罪作品中に登場する土井雄樹は大好きな彼女、綾乃から別れを告げられた。綾乃のには永遠に自分のものだと、彼女を愛しすぎたゆえについには自ら罪を犯してしまう。そしてその殺し方は残酷だった。ピアノが大好きだった二人。一緒にピアノの練習をしてピアノが二人の思い出だった。しかし、土井はその思い出のピアノで彼女を殺したのだった。なんの前触れもなくいきなり大好きだったピアノによって殺された綾乃の心情はどのようなものだったのだろう。作品上で語られてない以上何もわからないが、笑顔で自分の最愛の人を殺す土井の心情も不思議なものだ。いや、愛しているが故の笑顔だったのかもしれない。綾乃が死んだ以上、これでようやく綾乃は自分のものだと。普通の人から見たらクレイジーにしか思えないこの行動。優しい笑顔の裏にはどのような感情があるのかわからない。だからこそ人間はとても怖い生き物なのだと思...この感想を読む
4.54.5
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