砂漠の美しい映像と印象的な音楽
初めて観たのはアメリカで、ホストファミリーに連れて行ってもらった。そのときに「砂漠の映画だからいろいろと準備しないとね。」と言って飲み物やお菓子なんかを準備してくれたのだが、食べたり飲んだりする余裕はないくらい圧倒されたのを覚えている。大きなスクリーンに映し出される砂漠の映像の美しくも厳しい映像。タイトルテーマ曲の美しさ。息をのむほどに素晴らしかった。でも、見終わったあと、思わず「それで、ロレンス自身は幸せだったの?」と聞いてしまったほど難しい話でもあった。思えばロレンス自身が理想を追いかけすぎて、世間知らずだったのかもしれない。でもなんの私利私欲もなく純粋に自分の国ではない他国のために働いて、その結果裏切りにもあい、最終的には自分の国にさえ存在する場が無くなったような彼の生涯はやはり幸せとはいえないのではないだろうか、いや理想を追求しつくしたからそれはそれで幸せだろうなどと観るたびに自分の中で議論する作品だ。
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