アラビアのロレンスの評価
アラビアのロレンスについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
アラビアのロレンスの感想
トルコ支配下のアラブ人の独立運動を支援したイギリス人のT・E・ロレンスの狂気と苦悩と挫折を、雄大なスケールで描いた映画史に残る不朽の名作「アラビアのロレンス」
この映画史に燦然と輝く不朽の名作「アラビアのロレンス」の監督デヴィッド・リーンは、「逢びき」「戦場にかける橋」「ドクトル・ジバゴ」「ライアンの娘」などで知られる名匠ですが、数ある彼の名作群の中でも、この「アラビアのロレンス」を私は最も愛しています。この作品は、第一次世界大戦当時、イギリスにとって敵のドイツ側についたオスマントルコ帝国を牽制するために、トルコ支配下のアラブ人の独立運動を支援したイギリス人のトーマス・エドワード・ロレンスの波乱に満ちた半生を描いています。初めてこの映画を劇場で観た時は、70ミリの大画面に果てしなく広がる砂漠と、ロレンスを演じたピーター・オトゥールの狂気をはらんだ青い目が、私の心に深く刻み込まれたものでした。以来、名画座やDVDなどで何度か観ましたが、そのたびに「こんな完璧な映画は、二度と作れないだろうな」という気持ちになったものです。「戦場にかける橋」など一連のデ...この感想を読む