不安がみなぎる魔術的な映像で映画ファンの心を熱くし、映画史に残る伝説的なカルト映画となった 「狩人の夜」
公開当時はまったく評判にもならず、興行成績も悪かった作品が、その後、年を重ねるにつれ評価が高まり、ついには映画史に残る名作と讃えられる作品があるものです。この俳優としても名高いチャールズ・ロートンが初めて監督した「狩人の夜」がまさにそんな1本なのです。1955年の公開時には評価されず、ヒットもしなかった。そのためチャールズ・ロートンは、次回作としてノーマン・メイラーの戦争文学「裸者と死者」を撮ることになっていたが、監督の仕事が嫌になり、この企画から降りてしまったのです。したがって「狩人の夜」は、チャールズ・ロートンの最初にして最後の監督作品になってしまったのです。チャールズ・ロートンは言うまでもなく、イギリスの名優で、製作者のポール・グレゴリーは、チャールズ・ロートンと組んで舞台を製作してきた演劇人で、映画製作はこれが初めてだということです。このポールル・グレゴリーが、ディヴィス・グラッブの...この感想を読む
4.54.5
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