音楽祭のシーンでいつも泣いてしまう
修道女見習いのマリアは、活発でおよそ修道女に向かない性格。そのため、しばらく世間を見るのもいいだろうということで、ある退役軍人の母親のいない家に家庭教師として派遣されます。その家では、7人の子どもたちが、厳格な父親の元、まるで軍隊さながらの窮屈な生活を強いられていました。マリアは、父親が恋人のところに出かけている間に、子どもたちに歌う楽しさをはじめ、子どもらしく遊ぶことを伝えていきます。歌を愛する心は、妻の死に凍りついていた父親の心も溶かし、やがて2人の間には恋が芽生え……苦悩する会いを受け入れることを決めたマリアだが、戦争の暗い影が忍び寄ります。 亡命を決意した家族は、音楽祭で歌を披露します。そこで、厳格な父が、国の象徴である『エーデルワイス』を歌う時、感無量で歌うことができなくなります。そこに寄り添う家族たち。このシーンは何度見ても、涙が浮かんでしまいます。 現実のマリアは理想的な女性とは言い難かったようですが、私の中ではいつも明るく、前向きなこの作品のマリアがマリアです。そして、落ち込んだ時、この映画を観て、思い切り泣いて、元気を取り戻させてもらっています。
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