経験を活かすも殺すも人間
実話をもとにした作品ということで、アクションテイストながらも、はちゃめちゃではなく、どこか堅実な感じがして、私は好きな映画の1つです。 ポイントの切り替えミスに続き、運転士が楽をしようとブレーキをかけて列車を降りてポイントを切り替えようとしたが、実際にはブレーキが外れてしまうというミスが起こり、化学薬品を積んだ巨大貨物列車が暴走を始めます。人的被害の出ない農村地帯での脱線(広いアメリカならではの発想ですね)を提案する現場と、金銭的な損害を考え、前に機関車を走らせて速度を落としながら、ヘリで運転士を降下させるという無謀とも言える計画を実行する会社上層部の対立。結局失敗して、最後には、解雇通告を受けた老運転士が、後ろから連結して止めるという方法に出ます。 この映画を観ていると、経験を積むということは誰にでもできるけど、それを活かすか、慣れによる怠惰という形で殺すかは、人間によるのだと改めて思い知らされます。できるなら、経験を活かせる人間でありたいと思います。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)