いち市民がヒーローになる - アンストッパブルの感想

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いち市民がヒーローになる

4.04.0
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
4.0
音楽
3.5
演出
4.0

実際に起こった事故を元にして作られた映画です。 数日前に解雇予告を受けたベテランの電車運転士と、縁故で採用された新人車掌が組んで化学薬品を積んだ暴走列車を停めるために命がけで奮闘する内容です。 それぞれに家庭がうまくいかずに悩みを抱えながらも日々生活をしていた登場人物たちが、ある日仕事中偶然に暴走する列車をみつけます。自分達に課せられた仕事でもないし、むしろ勝手に何かをすれば会社の上層部から解雇すると圧力をかけられても、鉄道マンとしてまた人として見過ごすことができないため、命を省みない危険な方法で暴走列車を停めようとするまでの間、色々なドラマが起こります。車掌は妻との関係を修復させ、運転士は娘たちとの間にできた心の溝を埋めることができました。 いち市民がヒーローになることは偶然が重なったときで、彼らは決して最初からヒーローではないので、勇気を出して行動することによってもたらされるものが大きいと、この映画が伝えたいことだと思いました。 主演は名優デンゼル・ワシントン。従来の真面目なインテリの役から最近はいち市民もうまく演じています。共演は、リメイク版スター・トレックのクリス・パイン。無精髭姿もワイルドで素敵です。監督はトニー・スコット。トップガンの監督でもあり、リドリー・スコットの弟としても有名ですが、昨年亡くなったのが惜しまれます。空撮に特徴があるので、もう見られないのが残念です。

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他のレビュアーの感想・評価

経験を活かすも殺すも人間

実話をもとにした作品ということで、アクションテイストながらも、はちゃめちゃではなく、どこか堅実な感じがして、私は好きな映画の1つです。ポイントの切り替えミスに続き、運転士が楽をしようとブレーキをかけて列車を降りてポイントを切り替えようとしたが、実際にはブレーキが外れてしまうというミスが起こり、化学薬品を積んだ巨大貨物列車が暴走を始めます。人的被害の出ない農村地帯での脱線(広いアメリカならではの発想ですね)を提案する現場と、金銭的な損害を考え、前に機関車を走らせて速度を落としながら、ヘリで運転士を降下させるという無謀とも言える計画を実行する会社上層部の対立。結局失敗して、最後には、解雇通告を受けた老運転士が、後ろから連結して止めるという方法に出ます。この映画を観ていると、経験を積むということは誰にでもできるけど、それを活かすか、慣れによる怠惰という形で殺すかは、人間によるのだと改めて思い...この感想を読む

5.05.0
  • 月読三葉月読三葉
  • 96view
  • 431文字

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