いち市民がヒーローになる
実際に起こった事故を元にして作られた映画です。 数日前に解雇予告を受けたベテランの電車運転士と、縁故で採用された新人車掌が組んで化学薬品を積んだ暴走列車を停めるために命がけで奮闘する内容です。 それぞれに家庭がうまくいかずに悩みを抱えながらも日々生活をしていた登場人物たちが、ある日仕事中偶然に暴走する列車をみつけます。自分達に課せられた仕事でもないし、むしろ勝手に何かをすれば会社の上層部から解雇すると圧力をかけられても、鉄道マンとしてまた人として見過ごすことができないため、命を省みない危険な方法で暴走列車を停めようとするまでの間、色々なドラマが起こります。車掌は妻との関係を修復させ、運転士は娘たちとの間にできた心の溝を埋めることができました。 いち市民がヒーローになることは偶然が重なったときで、彼らは決して最初からヒーローではないので、勇気を出して行動することによってもたらされるものが大きいと、この映画が伝えたいことだと思いました。 主演は名優デンゼル・ワシントン。従来の真面目なインテリの役から最近はいち市民もうまく演じています。共演は、リメイク版スター・トレックのクリス・パイン。無精髭姿もワイルドで素敵です。監督はトニー・スコット。トップガンの監督でもあり、リドリー・スコットの弟としても有名ですが、昨年亡くなったのが惜しまれます。空撮に特徴があるので、もう見られないのが残念です。
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