主人公の生き方に憧れる女の子の話
目次
黒が好きって理由で手に取りました(笑)
実は私、黒色が好きで好きで(笑)表紙を見た瞬間、このIBMとやらに一目惚れ。全身真っ黒、とやらかっこいいの?!ってね(笑)けどさ、中身もそれだけじゃなかった!!この合理主義男子、永井圭くんさ、めっちゃ私のタイプ♡私は合理主義じゃありません。なんでも情が入っちゃいます。でもだからこそ、自分とは対照的な彼に心惹かれるんですね。きっとそんな人も多いはず。自分が妹を救うためには勉強を頑張り、そのために友達も捨てる。なんてやつ!!って思うかもやけどさ。私はありやと思うよ。まぁ、彼の場合それだけじゃない。読者をひきつける要素がたっぷりある。そんな話をこれから書いていこうかな( ̄▽ ̄)
極端な人たちの闘い
これこそ、合理主義の痛いところだよね。いざってときさ、救ってくれる人いないじゃん?でも彼の場合、一人いたんだよね。助けてくれる人。こんな自分のためなら人をバッサバッサ切ってくような人にだよ?一体誰だよって、過去にお母さんに言われて縁を切った友達なんだよね(笑)えぇ、この子助けちゃうの??!ってなるわ。私無理。1回裏切られたらもう私だってアンタのこと知らねーよ!!!ってなるわw普通にすごいよね。この極端な2人の対比が上手く描かれてるのがこのマンガだと思う。なんだか、2人とも極端過ぎて身近に感じられないのかな、と思いきや、そうでもないんだよこれが(笑)きっと大抵の人はこの2人の間。どちらかに寄ってるかな〜?ぐらいじゃない?私は永井圭寄りじゃないから彼に惹かれる。でもそうじゃない人はもう一方に惹かれる。これだけで世のほとんどの人はこのマンガに惹かれちゃうよね。だって惹かれる両極端な対象がいるんだもん。そして巻を重ねる毎にその極端などちらかに属するキャラクターがいっぱい出てくるわけ。間なんていないの。一般ピーポーなんていないよ。もうどっちかしかいないから(笑)そしてそこに現れる帽子の男。こいつは敵だね。合理的、情動的な極端な人たちがその帽子の男に立ち向かう。まずその設定にどハマりってわけですねぇ。
断頭について考える
私ね、この話で永井圭も恐れている断頭について考えてみたんです。うーん、私、断頭平気かも(笑)みんなはどうなんやろ?だってさ、断頭されても全く同じ脳みそできるんでしょ?それて残った方の頭が私自身だとしても全く同じのが出来上がってんだから問題ないじゃん(笑)断頭して人格でもなんでも変わるんなら既に断頭しちゃってる佐藤の人格良くなっててもいいよねぇぇ(笑)まぁ、無理やろうけどさ。永井圭はどうして恐れているのだろうか。なんだかんだ、佐藤に騙されてる気がするな。そうやって恐怖の対象を植え付ければ、向こうもそれをビビって全力出せない。また、その恐怖に怯える様子を見るのも楽しみなのかもしれないね。私が亜人なら断頭なんて恐れないよ。だからって佐藤と戦う自信なんて全くないけど。しかし、永井圭が断頭を恐れる辺りに彼の合理主義が完全ではないのが読み取れる。合理主義なら、断頭でもなんでも上手く使ってより有利に戦えばいい。佐藤は実際、断頭なんて気にせず、9巻では体を転送してきている。他にも考えれば色々な手立てはあるはずだ。え、何があるかって?…それは、ほら、永井圭の頭脳がいい感じに考えるんだよッッ!!( ̄▽ ̄;)
敵の中にも合理的なやつと情動的なやつがいる面白さについて
いやこれさ、佐藤に二つの両極端な奴らが向かってくって言ったけど、よく考えたら敵の中にもいるよね、情動的なやつ。それが田中だよ。まぁ、他のやつは情動的もなにも、人を殺すことを明らかに楽しんでる奴らだよね。田中は、一般市民を飛行機墜落から遠ざけようとしたり、殺そうとしてた女性の反省の目を見て助けてあげようとしたりね。これから佐藤を攻略するにあたってもキーパーソンとなる人物といえる。この漫画さ、登場人物が両極端で惹かれる!!って言ったけど、これ敵がみんなウェイ系とかさ、佐藤みたいなやつだと面白くないと思うんだよ。田中みたいに敵だけど、求めていることは永井圭と同じ、亜人でも人権を保証された生活を送ること、みたいな微妙に敵とそれに立ち向かうヤツらとで繋がる何かがあるから目が離せない。そしてまた、先が予想できないんだ。田中がどちら側に最終的につくのか、なかなか気になるポイントだよね。私個人としては永井圭たちの方に入ってほしいな。佐藤のところに居続けてもきっと彼の求めてるものは手に入らないと思うからね。そろそろそれに気付きかけてる頃だとは思うんだけどさ。
自分で言葉にしながら苦しむ系男子だよね、永井圭って(笑)
永井圭くんさ、色んな場面で自分の合理主義的な発言を、冷たい発言をしてるわけなんやけど。10巻でお母さんが言ってた通り、きっと彼はお母さんだけでなく、お父さんにも少し似てるんだろうね。それが見られる場面、色々あるんだけど。9巻の最後とか特にそうじゃないかな?中野にさ、キレながら言葉放つじゃん。まぁ、キレながらって時点でもう熱くなっちゃってるの見え見えなんだけど。クールな永井圭がちょっと違って見えるギャップね。その後涙を目に浮かべながら中野に背を向けて去っていくんだよね。みんなも経験ないかな?自分で良くないって思いつつも性格上自分を正当化してさ、逆にもっと辛くなること。私もよくあるんだよね。きっと彼もそーゆー性格。自分は合理的なんだ!!!って意識が頭にこびりついて、でも実際彼には情動的な部分もあるから、心の中じゃこれって良くないんじゃ、って自分を否定してる自分がいるのよ。でももう意識がこびりついてるでしょ?だからそれを認めるわけにもいかず、口に出せば出すほどどんどん、良くないんじゃって思う気持ちが強くなって苦しくなってく、そんな感じじゃないかな。私の場合は逆だけどね。情動的ってゆー意識が頭にこびりついてるパターン。どちらにせよ、心の中で起きる矛盾に苦しむ人って少なくない。それを上手く永井圭の葛藤によって表現してるのがこの亜人というマンガ。私の心にぐっときたよ。
最後に10巻で一番に好きなセリフについて
10巻でさ、永井圭くん、めっちゃカッコイイセリフ吐いちゃうよね。聞いた瞬間さ、いやそれ、がむしゃらに戦うってことが論理的ってことだよね?えーーーそんなこと言っちゃうの??!!って感じ。1巻の頃の永井圭はもっと合理的!って感じやったけど、段々まわりの人に情動的な部分も引き出されて来たかなって感じ。そんな彼の変化も見れる一言だったけど。やっぱり自分は合理的なんだってゆー主張は外していないところが永井圭らしい。そして、完全に情動的にしていないところが、このマンガの設定を崩すことなく、彼が物語中で変化することもあっさり受け入れられる。これが180度変わっていたらさすがに読者も付いていけないし、離れちゃうよね(笑)私はこのシーンで放たれる彼のセリフがほんとに大好きです。とにかくカッコイイってのが1つ。めっちゃ頭いい彼が中野にもこいつバカだって思わせるぐらいの発言をするギャップ。戸崎さんにも笑われるくらいだもんね(笑)きっとまわりのみんなも永井圭の合理主義、風。には呆れちゃったんじゃないかな(笑)でもそのギャップがとても可愛い。やっぱり完全合理主義は嫌われるんだよって私は思うな。合理主義なやつの中にもどこか情動的な部分がある。完全に合理主義じゃ、人は誰も寄り付かない。永井圭はそうじゃないってなんとなく周りが感じ取ってるからきっとみんな付いてくるし協力してくれるんだよ。これからの永井圭たちの活躍に私は期待したいな。そしてこの両極端な性格のどちらが大切にされるのか気になるポイントだね。
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