亜人の感想一覧
漫画「亜人」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
主人公 永井 圭の人物像を掘り下げてみる
つかみどころがない 主人公 亜人である事が発覚し国から追われ、亜人である事を理由に好き勝手している佐藤を倒すべく奮闘中の圭。正義感があるのか無いのか、立派なのかクズなのか、中々心情が読めない主人公 永井圭がどういう人物なのかを考察してみようと思う。(内容は第12巻まで)圭の家族〈父〉優秀な外科医だったが、患者を助けたいが為に臓器売買に手を出してしまう。その結果、仕事も家庭も失った。生死は不明。〈母〉元ERの医師。シングルマザー。合理的な思考をしていて、圭にもその様に教育してきた。〈妹〉珍しくて治療法がない病気にかかっている。圭はそれを治す為に医師になると言っている。圭が亜人だと発覚した際の母と妹の態度は冷たいもので、妹は圭の事をクズ呼ばわり、母は「息子…いや…永井圭が人間じゃなかったなんて…」と他人事の様な言い方をしており、家族の仲は希薄かと思われた。しかし第10巻にて圭が母親に電話した際に、...この感想を読む
主人公の生き方に憧れる女の子の話
黒が好きって理由で手に取りました(笑)実は私、黒色が好きで好きで(笑)表紙を見た瞬間、このIBMとやらに一目惚れ。全身真っ黒、とやらかっこいいの?!ってね(笑)けどさ、中身もそれだけじゃなかった!!この合理主義男子、永井圭くんさ、めっちゃ私のタイプ♡私は合理主義じゃありません。なんでも情が入っちゃいます。でもだからこそ、自分とは対照的な彼に心惹かれるんですね。きっとそんな人も多いはず。自分が妹を救うためには勉強を頑張り、そのために友達も捨てる。なんてやつ!!って思うかもやけどさ。私はありやと思うよ。まぁ、彼の場合それだけじゃない。読者をひきつける要素がたっぷりある。そんな話をこれから書いていこうかな( ̄▽ ̄)極端な人たちの闘いこれこそ、合理主義の痛いところだよね。いざってときさ、救ってくれる人いないじゃん?でも彼の場合、一人いたんだよね。助けてくれる人。こんな自分のためなら人をバッサバッサ切...この感想を読む
命のリセット
戦争佐藤は、人の命をゲームのように、躊躇も容赦もなく殺しまくります。まるでゲームのように。それが大量殺人であればあるほど、佐藤のテンションは上がり笑いが止まらない。残虐だけれど、私は佐藤の時折見せる子供っぽさが好きです。佐藤にとっては、全てがゲームで、そのゲームに勝つ事しか目標がない。最初は亜人の人体実験に怒っていたのかも知れないけれど、どんどん大掛かりな仕掛けをして殺していく内に、そんな恨みつらみは消え、ただひとつ「この国を統治する」目標だけに絞られ、戦い、殺していくのに、突然「疲れちゃったよ」と言って戦うのをやめたり、ある程度手応えを感じた時に戦う事に飽き、現場を放置して田中に丸投げする所や、突然キレる所は、究極のアダルトチルドレンだと思う。そして、永井との決戦だけを楽しみにして、待っている時のセリフ「永井君、来るかなぁ......」。まるで友達を待っている子供のようなセリフです。佐藤の...この感想を読む
興味深い亜人というキャラクター
この作品に登場する亜人というキャラクターが非常に興味深いです。いわゆる守護霊のような存在なのか?亜人として覚醒した人間は超能力者的な位置付けとして考えて読んでみると、また違った物語のようになってくる。ジョジョの奇妙な冒険で言うところのスタンド。ただ、ジョジョと決定的に違うのは、亜人と亜人になってしまった関係性ですよね。普通は一心同体なので、亜人が傷つけば母体となる人間も、なにがしかのダメージを受ける筈が、母体はほぼ無敵状態。修復回数には限りがあるようですが、普通の人間が太刀打ち出来るレベルではないですよね。亜人の出現は母体が死に直面した時です。人間は死の間際に走馬灯を見ると言います。もしかしたら、その走馬灯に亜人の性能や特長にも変化があるのかもなんて考えたりします。走馬灯に出てくるビションの回数が修復回数だったり、ビションを見た時の強烈に残った印象が2人の亜人を作り出すなんてのもあるかも...この感想を読む