傑作中の傑作!異彩を放つティムバートン出世作
ティム・バートンの凄さがわかる作品
とにかく、この作品を見て思ったのは、ティムバートンのオールマイティーさだと思います。
最近、だとアリスインワンダーランドやミスペレグリントと奇妙なこどもたちでも有名ですが、そもそも、ここら辺は、全て実写の映画です。
しかし、そんな監督がウォルトディズニーから放った映画は、ストップモーションによる、白黒アニメというとんでもない映画を世に送り出したわけで凄いとしか言えなかったです。
本来、実写を撮る監督とアニメーションを撮る監督は別という枠組みが日本に限らず世界にあると思います。(勿論、そのおかげで日本のアニメーションは世界に君臨しているとは思うのですが。)
しかし、彼は、両刀と言えば良いのでしょうか。どちらでも凄いクオリティーを出して来る監督でまさしく、ウォルトディズニーから出すにふさわしい映画監督だと僕は、思います。
基本、ウォルトディズニ〜は、ファンタジー要素やアニメーション要素を入れた作品が非常に多いので、それが、少々グロテスク?的要素を入れたつぎはぎだらけの犬スパーキーを非常に良いキャラでこの映画では、表現してる部分も僕は、高評価に値できると思います。こういう、ゾンビ系やフランケンシュタイ系は、非常にキャラ設定って難しいと思うんですよね。
なんせ、見るのが子供ですからね。なのでそういう意味でもさすがティムバートンと言えざる終えないわかりやすく彼の設定が理解しやすい作品だと僕は思いました。
映画中で出るフラン犬のスパーキーを蘇らせる気持ちに共感。
映画中で、もちろんストーリーで一番大事な部分ですが、彼の愛犬スパーキが事故死して
主人公のヴィクターが科学の授業中に蘇らせるヒントを得て蘇らせるのですが、非常にこの気持ちがわかるんですよね。
愛犬家なら誰しももし犬が死んだら同じ衝動にかられると思うんですよね。それも、ヴィクターは子供じゃないですか?僕もきっと同じ事考えると思います。
それも、映画内のスパーキーもヴィクターが大好きなので仲良しならではの一線を越える部分だとは思います。
これを見た子供たちは、きっと「僕なら同じ事するだろうな?」とか「私もできるならまた死んだわんちゃんに会いたい」って思う人が大半だと思います。
それが、蘇るのがつぎはぎだらけの、フラン犬であっても多分、主人公に限らず観てる人みんな、それでも蘇るなら良いと感じると思います。蘇るシーンなんか、少しユーモアがあり本来のホラー系のフランケンシュタイの蘇るシーン(実写映画)に比べると非常に笑えるシーンもあるのですが、
個人的には、「いやー同じ事するな僕なら」と思い笑わず観てました笑
そういう意味で、この映画自体、大人から子供まで楽しめるように作っていて動物でも人間でも一度死んだものを生き返らせるとこうなります。っというのがしっかり描かれていて僕は、素晴らしと思いました。そして、犬と人間の友情的部分も再確認できる映画と感じました。
何度もいいますが、僕も死んだ犬を蘇らせたいと未だに思います。笑
そもそも、この映画自体ティムバートンの幼少期の記憶や過ごした人たちが出てるみたいなので、そこも補足で共感しますね。確かに子供の頃の記憶ならなおさらこうなりますよね。って思います。
今の時代にここまで白黒で表現するのは素晴らしい
もともと、この監督、ゴジラに憧れてたらしいです。笑
もしかすると、この白黒の表現も、昔のゴジラをイメージしたのかなーと思ったりもしました。
今の時代、3Dグラフィックでいくらでもリアルにそれも、ハリウッドなら凄い表現方法を沢山の色合いを使いできるとは思うのですが、あえて白黒で全て表現してるところが僕は、凄いと思いました。
多分、アニメの宝島日本でも今の時代に、白黒でここまでアニメーションを表現できる監督っているのかな?とは思います。
確かに、手塚治虫など有名な監督は過去にはいますが、今の時代だとかなり厳しいと思います。
そして、内容もここまでしっかりしてて、そして、大人から子供までわかりやすくそれを映像化する。それも、白黒でです。
僕の知る限りでは、日本では今の時代だと大友氏(AKIRAなど作った監督)がもし似た表現をすれば凄いのができそうな気もしますがそのくらいしかいないと思います。
そんな中、アメリカの映画監督が成し遂げてるわけですから凄いと思います。そもそも、良いアニメーションだから、ウォルトディズニーから出してるのだと思います。
日本国内でも、ジブリ系とかもほぼ今ウォルトディスニーとしてブルーレイなど販売してますからね。
ただ、日本人としてこういうフランケンウィニーみたいな映画を観せられてしまうと少し残念感も出ますね。理由は、アニメーションでは日本が勝ってくれよと思ったりもします。笑
この映画、3Dでもでてこれもまた素晴らしいので2Dと3D両方楽しめるので二度美味しい映画でもあるのでそこも僕は、補足で評価したいですね。3Dの影の付け方や飛び出し方も異常に楽しいです。笑
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