名作大作レ・ミゼラブル
悲劇の囚人 ジャンバルジャン。
主人公であるジャンバルジャンは愛する家族のために食料を盗み、囚人となりました。
追われる日常。
仮釈放のはずが、そのまま逃亡するジャンバルジャン。彼は名前を偽り村長になりますが、式典で囚人時代に出会っていた警察官と再会し、また逃亡生活を送ることになります。
愛する人に囲まれて。
物語の最後はジャンバルジャンの最期で静かに幕を閉じます。彼は愛する娘、息子にかこまれて最後を迎えました。そして大きな天使らしきものが彼の魂を天へ運んでいきました。
私が初めてこの本を読んだのは小学生6年生の時でした。当時はまぁ読みにくい印象が強く、キャラクター名が当てはまらず何度も登場人物紹介のページまで戻りました。さて、この本の題名である「レ・ミゼラブル」レはフランス語の「les」男性代名詞、女性代名詞の複数系にあたります。ミゼラブルは哀れな、という意味です。二つ合わせて「哀れな人々」というところでしょうか。ここで一つの疑問が浮かびます。「哀れな人々」というのは誰のことでしょう。この本に登場してきた人物に限ることなのでしょうか。現代の私たちにもきっと共通する部分はあると私は考察します。ぼろぼろになりながらも、無知で無力ながらも明日への希望を求め戦うその姿が。映画やミュージカルなどの舞台で未だに愛され続けているのはそのような背景もあるからだと思います。人物についてですが、この作者さんはとても器用な演出をなされてると思います。年齢層の違いを行動や口調で表現しています。血の気の多い学生やら、冷徹な警察官などとても魅力的なキャラ設定や表現です。とても素晴らしいと思いますね。これは映画やミュージカルの方の話になってしまいますが、私は正直映画や舞台を見たあとに小説を読むのをおすすめします。なぜなら大まかな人物相関や、時代背景を頭の中に叩き込んでおいた方が小説の細かい表現に気がつくことが出来るからです。私は某歌のハモリ番組でこの作品のテーマソングである「民衆の歌」そして「ワンデイモア」の2曲を聴いたことが作品を知るきっかけでした。そこから映画のDVDを買ったり、小説を買ったりしました。7年経った今でも小説は読み返しますし、そこからまた歌が聴きたくなってDVDを見返したりしています。ですので1度は映画などは見た方がいいですよ!!!おや、話が脱線してしまいました。物語のクライマックスである、主人公の最期。「大きな天使らしきものが翼をはばたかせ…」という文章。 この大きな天使らしきものは主人公が心を改める機会を与えてくれた司祭なのではないかと思います。きっと彼が愛に溢れた主人公の魂を天に運んでいったんでしょうね。さて、ここまで私の文を読んでくださった方、ありがとうございました。拙い文章でしたが、気持ちが伝わってくれると幸いです。本当にこの作品は素晴らしいと思います。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)