スクール物ではダントツのおもしろさ - スクール・オブ・ロックの感想

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スクール物ではダントツのおもしろさ

4.54.5
映像
4.5
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
4.5
演出
4.0

目次

天使にラブソングをと並ぶ傑作

音楽狂のデブ男。自分のバンドさえクビになり、友人宅で途方にくれているところ、たまたま友人に依頼のあった臨時教師の職を友人になりすまして手に入れるという話。そこからはちゃめちゃのように見えて、生徒たちとの音楽を通した心の交流が始まるという話です。

だから、まあ、よくあるストーリーの作品ですが、めちゃくちゃおもしろかった。もっとも近い映画でいえばの「天使にラブソングを」でしょうけど、認知度とか人気ではあっちに軍配かもしれませんが、この作品もなかなかのコメディです。確かに、主演の二人、ウーピー・ゴールドバーグVSジャック・ブラックで、本物のコメディアンでいい勝負ですが、この作品のジャック・ブラックの個性とパワーは半端ないですね。

ロックへの賛美

設定に少々無理があるのですが、そんなことに関係なくストーリーが(あるいはジャック・ブラックが)推進していきます。音楽映画としても見られるし、ここまで一生懸命する、命をかけるというジャック・ブラックに感動さえ覚えます。

ロックの前では子供も大人もなく、公平に扱うというジャックの振る舞いにも好感が持てます。ロックの前では相手への思いやりも生まれる(役割分担を通して)という教育論にも引っ掛けていますね。

そもそもはジャックも、お金さえ入ればいいといいかげんに勤めていたところ、生徒達が音楽の時間にクラシックを聴くのを見て、彼らをロックに導きたいという動機が燃え上がるのですね。上流私立学校でのロック教育。最後は父兄や先生にばれながらも、賞賛を受けるというオチがついて。ロックにレスペクトした内容です。

ジャック・ブラックの才能満載

とにかくジャック・ブラックはすばらしい。彼は自分がどういう演技を、どういう表情をすれば面白いか、笑ってもらえるかというのを完全に心得ていますね。自分丸い目、丸い顎、体型、すべてを生かして演技をします。ベックのプロモーションビデオや、ジョージクルーニーとのエスプレッソの宣伝、その他の作品で見ても、見るだけでおかしいという天才的なコメディアン外見をしていますよね?そういった意味では得している部分もありますが、なんといっても演技の才能がすばらしい。

特に表情付け、体の動かし方、喋り方、などなど枚挙にいとまがないです。しかもでしゃばり過ぎてないところもいい。ウザく感じたり、汚く感じたりとかいうことが一切ない。ただ、笑える。彼一本だけを主役にするという映画は他にあまりないような気がしますが残念です。

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他のレビュアーの感想・評価

本物のロッカーになった男

才能コメディも音楽も大好きなのでワクワクしながらみられました。落ちこぼれのロッカーが友人になりすまして小学校の教師になるという話なんですが、本当子供たちの才能がすごくて!もちろん勉強や規律などすごく大切なのはわかります。でも大人がこういう子供たちの才能を潰してはいけないですよね。デューイは確かに性格は問題あります。でも彼には人の才能をみつけるという才能があるって感じましたね。華やかなステージに立つ子だけではなく、照明やマネージャーなど裏方の才能もみつけています。彼自身はそこに気づいていないかもしれないのですが、的確に才能を見出しているんですよね。そして何よりよかったのが親たち!普通ならあんなことしたら大激怒です(笑)映画なので都合よく描写しているのはわかるのだけど、あそこで子供達やデューイを責めるシーンがもしあったら魅力半減なのでこれで良かったと思います。デューイの成長彼の最初のステージ...この感想を読む

3.53.5
  • ころなころな
  • 82view
  • 1036文字
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