かなり重いテーマです
健全な人にはダークかな?
タイトルだけではストーリーがまったく想像できていなくて、まぁ適当に借りた本だったんですが、けっこう重いストーリーだったかなと思います。
ちなみに私は比較的神経質な性格であり、よくうつっぽくなるし現在も睡眠導入剤を飲まないと眠れないとか完治しないちょっとした病気を持っていたりして体調悪い日も多く、登場人物たちに気持ち的にはちょっとリンクしました。
リンクしたけど、この本の3人の人生は私がわかるとか言ったら失礼なほど過酷で波乱万丈な人生で「私のほうがまだまし」と思える本でした。
もしかしたらそういう風に思わせるために書いた本なのでしょうか。
過保護って怖いね
最後に登場する正子って女の子は5歳くらいから現在までの成長を密に書かれていて、姉が病気で亡くなったことから母親の異常な過干渉が始まって正子が病んでいくってことだけど、うちも子供が1人しかいないのでこうやって干渉し続けると子供は病むのだとシュミレーションをみたようでした。
たぶんここまでの干渉する母親って1人っ子でもめったにいないとは思うけど、友人関係とか心配しすぎて先走ることとかはそれなりにあると思うので、私はそうならないように気をつけようという気持ちになりました。
うつになったら完治するのは難しいというけど、正子は母親と離れたら治るかな。
正子はうつというか拒食症だったのかな。
それだけではないと思うけど、親は心配で心配で片時も離れたくないのに子供は離れたくてしかたないってせつないね。
きっと母親もそういう性質になってしまったから今後も変わることはないだろうからずっと離れて生きて行くしか解決策はないのだろうね。
親としてはつらいです・・・
生きていればいい
最終的には「死ぬなよ」ってそれだけでいいってことだけど、生きていればそれでいいのかなと思ったりはします。
もうちょっとがんばってみようって感じなのかもしれないけど、もうこの苦痛を終わりにしたいから死にたいと思うのだろうから、生きるってことは苦痛を味わい続けるってことであってそれがいいのか悪いのかわからないです。
由人も社長ももう一度デザイン事務所やるっぽい感じで終わったけど、またやるということはまた激安の料金で仕事をこなすわけでそれによりまたウツが悪化するのは目に見えているけど・・・
正子は母親としばらく離れる決断をしたことでもしかしたら改善するかもしれないのでそれはよかったけど。
社長と由人の関係性はクジラを見に行ったことで変化があったようだからただこき使われるような前の状態に戻ることはないのかな。
まるで自分の子供のように思えてきたりして人間らしくなってましたね。
あのおばあさんがいなかったら3人はほんとに死んでいたかもしれません。
人との出会いって大切ですね。
行き詰ったら旅に出るってのはいいかもしれないです。
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