恋愛じゃなく家族の物語 - ホワイト・プリンセスの感想

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恋愛じゃなく家族の物語

3.03.0
映像
3.5
脚本
2.5
キャスト
3.5
音楽
3.5
演出
3.0

目次

嫉妬と友情

今まではいつも注目をあびて主役でいただろうミア。サマンサと友達になり、周囲はサマンサのことばかり。少し嫉妬してしまって喧嘩もしてしまいます。でもサマンサはサマンサで大統領の娘ということでなかなか本当の友達を作るのは難しかっただろう。だからこそミアの存在はとても大切なものだと思います。普通に生活している人だって本音で話せるお友達はなかなかいないと思う。サマンサが悪いことしたときにはちゃんと止めようとしたりミアはまさに親友です!

王道ストーリー

展開はとても王道。でもそれがいい!女の子は何歳になってもこのような切なくも愛のあるプリンセスのお話が好きなものです。もちろん展開はよめてしまうので、ハラハラした物語を楽しみたい人にはつまらないかもですね。ダンスシーンはとても美しくて父とも彼とも踊った場面素敵でした。何より主演であるケイティがとてもかわいらしい。ラフなかっこうもドレスも本当にお似合いでした。

切ない恋愛

身分を隠してサマンサに近づいた寮長にサマンサは恋をしています。でも彼が本当はSPだと気づいてしまったときの表情がなんとも言えませんでした。彼のルールを破れという言葉は自分自身にも言いたかったことなのかもしれませんね。ふたりが正装でしたキスシーン素敵でした。でも結ばれなかったことがびっくりでした。ジェームズとの話はまた今度という最後の語りから、恋愛を軸にした映画ではなかったことがようやくわかりました。

大統領として親として

父親が娘を思うあまり嘘をついてしまいます。でも親の立場、大統領の立場としてもそうしたことは仕方ないことだとは思います。一緒にケーキを食べるシーンは親子の心理描写がよくでていると感じます。サマンサも親の愛をわかって理解してるからこそ、そこまでの大喧嘩にはならなかったのかなって思いました。でも家族の絆の話を軸にするならもっと両親との話を前面にだしてほしかったなって思います。完全に最後まで恋愛のお話だと思っていたので、そこがちょっと不満です。

消化不良だった

二人でダンスまでしてキスまでしていい感じだったのに、王道ストーリならここでくっつくと思ったのですが。個人的には少々最後は雑に感じました。後日談として二人が一緒にいる描写があったらいいのに……。ハッピーエンドではあるのですが、もやもやした気持ちになりました。ここまで王道の展開を行くなら最後、恋愛も王道でいてほしかったです。あといつも一緒にいたSP二人がいいキャラだったのに、あまり出番がなかったのも残念でした。

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