バードのあらすじ・作品解説
バードは1988年にアメリカで、1989年に日本で公開されたクリント・イーストウッド監督・製作による文芸及び伝記映画でイーストウッド監督作品第13作品目の作品である。 配給元はワーナー・ブラザーズ。 35歳と言う若さで亡くなった伝説のジャズサックスプレーヤーのチャールズ・パーカーの生涯を描いた作品となっており、主人公のバードことチャーリーを「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカーが演じている。 製作総指揮はデイヴィッド・ヴォルデス、脚本はジョエル・オリアンスキーが担当。 共演者は「コットンクラブ」のダイアン・ヴェノーラ、「リトル・マーメイド」でカニのセバスチャンの声を演ずるサミュエル・E・ライト、「遊星からの物体X」のキース・ディヴィッドら。 また、1988年度にアカデミー賞で録音賞を受賞している。
バードの評価
バードの感想
ジャズの歴史を革新したチャーリー・パーカーの半生を、時制の異なるエピソードを通して意識の連鎖によって物語っていく「バード」
クリント・イーストウッドが監督した映画「バード」の「バード」とは、ジャズの歴史を新しく変革したチャーリー・パーカーの異名である。その名にふさわしく、彼の音楽は天衣無縫の言葉どおり、どこまでも軽く飛翔し、彼の新しい音楽へのアイディアは尽きることなくあふれ出た。ジャズへの造詣が深いクリント・イーストウッドが監督に専念して作った、この「バード」は、ひとりの偉大なアーティスト、バードことチャーリー・パーカーに焦点を当て、サックス奏者として1930~1950年代にかけて活躍し、ジャズに革命をもたらしながら、34歳の若さで逝った彼の悲劇的な生きざまを、回想を交えた絶妙な演出と深みのある映像で映し出していくのです。彼は1930年代にカウント・ベイシーやレスター・ヤングが活躍したカンザス・シティで、彼らの音楽を聴いて育ち、彼らのブルース色の濃い音楽が、バードの音楽の源になった。ビック・バンドの一員として音楽の修行を...この感想を読む
モダン・ジャズに魅了されたチャーリー・パーカーの生涯を描く
ジャズ・ジャイアント”チャーリー・パーカー”の生涯を描くクリント・イーストウッド監督の傑作です。特にパーカーを演じるフォレスト・ウィテカーが素晴らしい。天才の呼び声高いパーカーが、ドラッグによって蝕まれてゆく不幸な人生。そんな人生の矛盾について、イーストウッド監督は淡々と描いてゆきます。音楽が主体のこの映画で音楽監修のレニー・ニーハウスは、オリジナルの音源を現在の最高技術でデジタル処理し、ミュージシャンたちにこのチャーリー・パーカーの音に合わせて共演させるというアイデアが素晴らしい効果を上げています。ジャズ好きで有名なクリント・イーストウッドが、その思いを込めて作った一本です。
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