徹夜しかけました。
厚みがあるのでゆったり時間をかけてじっくりと読んでいけるかもしれない、と期待して購入。
読み始めるとすぐ「宇宙航空研究開発機構=JAXA」や「論理数学」の等の話が出てきて、
普段あまり聞きなれないような言葉にドキドキ・わくわくしつつも読解出来るか不安でした。
しかしそれらの不安は登場する人物も❝あまり理解していない状態❞という
なかなか珍しいパターンであった為、(いつもは読み方や意味が解らない時は何かしら調べるのですが)
読んでいるこちらも特別調べたりせず、敢えて理解しないままに読み進めたんです。
解らないまま進んで、解らないまま中盤に達するので、どうなることかと思いましたよ!!
気が付けばこの先の進展が気になって止まらなくなり562頁は2日で読み終えてしまいました。
ただ、ちょっとすっきりしないところがあったので後にゆっくり考察。
『P-13現象』が起きている時間に死亡すると時間跳躍の世界にいき、
『P-13現象の揺り戻し』の起きている時間を生きていたら元の世界に戻れる。このルールで主人公・久我冬樹は死亡したが元の世界に蘇ったことにはなるはずで、
死亡&死亡の場合でも太一のように一瞬だけ元の世界に生き返っていると思われる。
そこでP-13現象世界で揺り戻し発生時描写がまったくなかった河瀬について。
彼は元の世界に戻り、13秒を確認して新たな行動を取ったが再び死亡してしまう。
シンプルに考えるならば、
冬樹と共に揺り戻しを生き残ったが事務所でどちらにせよ死んでしまうパターン。
もう少し考えるなら、揺り戻し1分前に死んでいて太一と同じ死亡&死亡パターン。
河瀬のセリフ『これはあんたが持っててくれ。で、俺たちには見せないでくれ。』より。
さらに考えるなら、
P-13現象揺り戻し1分前、小峰の死亡しか確認されていない点も気になるところ。
もしもですが、揺り戻し発生のほんの数秒前だったから惜しい感じになってしまったのかと。
また、主人公たちが体験したのは〈元の世界→P-13世界→元の世界〉ですが、
元の世界にいる人たちからすると1週しかないところも無限ループを感じさせます。
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