禁断の魔術のあらすじ/作品解説

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禁断の魔術

4.154.15
文章力
4.50
ストーリー
4.00
キャラクター
4.25
設定
4.00
演出
4.00
感想数
2
読んだ人
18

禁断の魔術の評価

総合評価
4.154.15
(2件)
文章力
4.504.50
ストーリー
4.004.00
キャラクター
4.254.25
設定
4.004.00
演出
4.004.00

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禁断の魔術の感想

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人気シリーズのノリで手に取るも、読後は考えさせられた一作

ある意味、予想を裏切られた作品「禁断の魔術」は、三百ページに満たないやや短めの長編だ。発売当時、人気のガリレオシリーズの最新刊ということもあり、気楽な気持ちで私は読み始めた。だが、ドラマのイメージのように、難解な謎を主人公である科学者が鮮やかに解いてみせ、一件落着、気分スッキリーーという期待はある意味裏切られてしまった。予想以上に人物描写が複雑だったのだ。出てくるキャラクターは、このページ数で描ききれるのだろうか、と読者ながらに思えるほど年代も主義もバラバラで、しかも説得力ある動機を抱えている。さらに、それを見つめる主人公、湯川のスタンスは、極めて個人的思考によるものであり、一般的な善悪とは一線を画しているのだ。実際にこんな人物が身近にいたら、賛否両論を巻き起こすことは必至だろう。だが、その考え方にも一貫性があり、湯川博士という人物なら、さもありなんと感じさせる。犯罪と正義のグレーゾー...この感想を読む

3.83.8
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