人生で読んだ中でベスト3に入ります。
人に、「おすすめの漫画は?」と聞かれると必ず挙げるのがこのBASARA。
全巻持っていますが、生涯この本は手放さないでしょう。
(以下少しだけネタバレあります)
物語の舞台は、現文明が滅びた遠い未来の日本という設定。
そんな日本を統治するのは三百年続く王族の血統。
しかし、その政治は乱れ、腐敗し貧困の差が激しい国になっています。
高名な預言者に「運命の少年」と謳われたタタラが、ある日国王の息子である赤の王に殺されます。
人々が絶望に打ちひしがれるなか、そのタタラの代わりに立ち上がったのが双子の妹であり主人公でもある更紗。
更紗はみんなの希望である運命の少年のふりをして、
タタラとして生きることを選びます・・・。
更紗は兄の敵を討つことを決意しますが、その道中で、朱里という青年に出会います。
朱里は傲慢で自信家で、最初は鼻持ちならない奴と思いますが、何度か会ううちに次第に惹かれあって行きます。
しかし悲劇にも、その朱里は、兄の敵である赤の王、本人なのです。
互いにそれに気づかないまま、裏の顔である更紗、朱里としては惹かれあいつつ、しかし表の顔のタタラ、赤の王という関係では憎み合ったまま、物語が進行していきます。
もどかしいといったらないのですが、そのうちに互いにそれに解る場面がきます。
もうその巻では号泣必至です。
またこの漫画のすごいところは、たくさんの個性豊かなキャラクター。
更紗・朱里はもちろんのこと、周りの人物も皆魅力たっぷりの人物ばかり。
こうも一人一人を鮮明に描けるものかと、その作者の想像力には感服いたします。
少女マンガの域をはるかに超えた、後世に残るであろう素晴らしい作品です。
女性だけでなく男性も楽しめますので、ぜひとも読んでみてください。
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