あんたはあたしら二人の命を救った。だから・・・その、ありがとう。
小田つぐみ
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『アイアムアヒーロー』とは2009年4月よりビッグコミックスピリッツで開始された花沢健吾による青年漫画。16巻まで刊行されており、発行部数は累計400万部以上を記録している。 複数のメインキャラクターの視点に基づいた群像劇であり、主なキャラクターは売れない漫画家の鈴木英雄、女子高生の早狩比呂美、自宅警備員の来栖、売れっ子漫画家の中田コロリらである。 1巻から9巻までは鈴木英雄を中心にして彼の日常が世界中に蔓延し始めるゾンビ化(作中ではZQN化と表記される)によって崩れていく様と逃亡の中で林間学校中の早狩比呂美やホームセンターに籠城する人々との出会いや戦いが描かれる。10巻と11巻では来栖たち住宅地で生き延びた人間のドラマが、12巻からはまた鈴木英雄一行の新たな悲劇が描かれ、16巻からは中田コロリとその仲間たちによる都会を舞台にした冒険が始まる。 また本作は2016年に実写映画化の公開も控えている。
パニックホラーの定番・ゾンビものの漫画いわゆる”ゾンビもの”と呼ばれるパニックホラーを取り扱った作品は多い。海外ドラマでは『ウォーキングデッド』が人気を博しており、日本ではゲーム『バイオハザード』、漫画では『がっこうぐらし!』『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』などがいずれも多くのファンを獲得している人気作品となっている。これらの作品におけるゾンビ(呼称は作品により異なる)の特徴は、・死者が姿を変えたゾンビは、常に飢えており生者の肉を求める・ゾンビに一度噛まれたら自らも感染し、いずれはゾンビになる・ゾンビたちはまとまって行動することが多く、集団で襲われるのは危険・ゾンビに噛まれた人間を助ける(感染から救う)手段はほとんど無く、感染は世界規模で広まっていく。という共通点がある。本考察で取り上げる『アイアムアヒーロー』も、これらの特徴全てを満たしたゾンビパニックホラーだ。作中のゾンビは「Z...この感想を読む
私は所謂ゾンビものが好きで、映画にもなったゲーム「バイオハザード」なんかも一通りプレイしたし、最近で言うと海外ドラマ「ウォーキング・デッド」も全部見て、ウォーキング・デッドの為にスカパーを契約しちゃうほど。そんな私が、ゾンビものの漫画で唯一はまっているのがこの「アイアムアヒーロー」だ。(ただし、ゾンビとは言わずZQNと呼んでいるが)この作品の面白い所は、人間同士の関係が複雑に絡み合いながら、主要人物が容赦なく感染しフェードアウトして行く、そんな容赦ない展開にあると思う。主役は英雄なのだが、巻では重要人物・コロリ編、クルス編など、登場する英雄編とはまた別のストーリーもあり、わずかではあるが英雄編の登場人物と繋がりがあることを示唆していたりする。これから英雄編と交差する可能性も大いにあり、楽しみである。私は本誌は未見でコミックスのみしか読んでいないが、その時点では英雄に、この世界で生きてい...この感想を読む
1巻目の前半部分のことについて最初に読んだ時は理解できなかった。何度も何度も読み返していったらちょっとはわかったんだけど主人公である英雄の日常を描いているのだが、彼の周りに出てくる異質なもの。物の怪のようなお化けのような。異質な者たち。これはかれが臆病だから、一種の妄想なのかな。そのため出てきているに過ぎない。だから当然他人に見えるものでもないし、自分自身が作り上げた産物によって主人公は中々眠りに付けないしぶつぶつ独り言も多い。でも主人公の唯一の特技?になるのかな。猟銃を手にしているときは異質な妄想は出てこなかったけど。不気味な感じを醸し出している主人公が一体どんな異質なことにっ巻き込まれていくのかこの時の私には全く理解ができなかった。漫画家のアシスタントとして少ないバイト代で過ごす主人公。元彼の自慢がちょくちょくでてくる彼女キャスターの胸について仕事中にちょくちょくいう仕事仲間。前半は...この感想を読む
よみがな:おだ つぐみ
小田つぐみ
ゾンビが襲ってきて絶体絶命であったが、そこを主人公である鈴木英雄が銃で小田つぐみと比呂美を救った。かつて人間だった奴らを銃で撃って殺してしまったことに罪悪感を感じていた英雄に対して小田が言った感謝のセリフである。