大好きだった - 透明怪人の感想

江戸川乱歩シリーズのは、ものすごく大好きで読み漁った。

名探偵コナンのコナンの名前の由来が、苗字の方がこの江戸川乱歩から

きている、というオチは小さい時から知っていたが、

そんなこととはつゆ知らず普通に小説として有名だったことを知っていた

母が、図書館から選んで借りてきてくれたのを読んでいたら

ものすごくハマった。推理もの、ミステリーものはものすごく

小説として魅力がある。そのなかでも良い作品だなと思えるものは

また数が絞られてくる。でも江戸川乱歩シリーズは良かった。

話は毎回違うけれど、人物が一緒なのである。

主要な登場人物は固定化されていて、大人の探偵がものすごく信頼感があるのである。

安心感というか。色んな事件を追っていくのだが、ピンチや窮地、事件が段々と

悪い方向に傾いていっていて、ストーリーの展開的にヤバいなって読んでいる側が

泣きそうになってきたところに、ヒーロー的な感じで現れるのである。

しかもこのヒーロー、めちゃくちゃ普通な人なのである。だからカッコいい。

スーパーマン的なあんな派手な衣装とか着てなくて、たばことかコートとか

そこそこ特徴的なものはあったりするけれども、クールでとにかく冷静に

物事を判断してくれるのである。