独自のワールドの原点をここに感じます - シザーハンズの感想

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独自のワールドの原点をここに感じます

4.04.0
映像
4.0
脚本
3.0
キャスト
4.0
音楽
3.0
演出
4.0

ティムバートン監督とジョニー・デップが作る独自の世界観の原点映画だと思います。

作中はミュージカル調になっていて、ところどころにメインキャラクターが歌を歌うシーンがありますが古い映画なのにまったく古臭くなく曲調や、映像が芸術的です。のちのチャーリーとチョコレート工場ほどのカラフルさはこの作品にはありませんが、いい意味で辛気臭くキャラクターのメイクや衣装へのこだわりが半端じゃないところはのちの黄金タッグの鱗片を感じます。

他のティムバートンの作品やはややコミカルで、ちょっとした皮肉さがありジョニー・デップ演じる役どころはいつもひょうひょうとしていますが、この作品では城で孤独に暮らす人造人間の役柄。ヒロインに恋をするも、近すぎる距離は相手を傷つけてしまうという展開にエヴァンゲリオンの碇シンジを思い出します。

優しくしたいのに近づけない、愛がほしいのに逃げるしかないというハリネズミのジレンマですね。見ていて切なくなる作品です。他作品では人の死については、割とコミカルにかかれますがこの作品では悲恋の末という珍しい内容になります。のちの作品ではあまり見られないのでこの時代ならではの作風なのか、はたまたティムバートン作品として納得ができなかったのか。

ミュージカル要素がつよく絵本を読んでいるかのような映画という意味では、イチオシタッグですがこの初期作品だけが持つ闇であったり寂しさや悲しさ、恋に関してはぜひちょっと違う作風もあったということを知ってもらいたいです。


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他のレビュアーの感想・評価

武器を持つ者の優しさが伝わらない悲しみ

ジョニーデップ名作の1つほんと、ジョニーデップの変幻自在感がすごい。「パイレーツオブカリビアン」や「チャーリーとチョコレート工場」のキャラともまた全然違う、人造人間でありながら人と同じ感情を持って行動できるエドワードを本当に巧く演じているなーと思う。人間の心があっても人造人間。機械的な立ち居振る舞い、人から疎まれて悲しむ心を持っているようで、てのひら返しを理解しきれない機械っぽい戸惑いの表情も見てとれ、演技が最高!物語は、人造人間として造られたエドワードが主人公。エドワードがあと少しで完成するってときに生みの親の博士が死んでしまい、エドワードは手がハサミの状態になってしまった…。なんでハサミなんかくっつけてんの?という謎は置いといて。とりあえず、博士から世の中ってもんを教えてもらう前に一人になってしまったのだ。古城で一人静かに暮らしているのである。あの古城、いい雰囲気だよね。ディズニーっ...この感想を読む

4.54.5
  • kiokutokiokuto
  • 159view
  • 3019文字
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切ないけど心温まる

発明のすごさ 発明の力ってすごいですよね。なんせ人造人間が作れちゃうんですから。でも仮初めだとしてもまさかのハサミっていうね。他にもあったでしょうになぜハサミだったのか不思議ですね。それに心臓はハートのクッキーだし。いろいろ突っ込もうと思えば突っ込めるんですけど、あえてスルーで。笑きっとお茶目心も取り入れたかったのかもしれませんしね。普通じゃありきたりになっちゃうから、ちょっと一工夫的な感じでそうしたのかもしれないですしね。でもエドワードちょっと可愛いなと思いましたね。愛情たっぷりで育てられたんだっていうのがよく分かるくらい純粋というかまるで少年みたいな心を持っているなって思いましたね。ただ完全に人間になれなかったんだっていうのがわかるのは肌の色ですね。両手はもちろんなんですけど、肌の色も悪いというか青白い感じになってましたからね。きっと血液とかまでは忠実に再現できなかったんですね。そ...この感想を読む

5.05.0
  • ぽんぽん
  • 253view
  • 3013文字

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