熱い父親の背を見て育つ少年の成長記録
南国少年パプワでおなじみ柴田亜美の異世界物ファンタジー、パプワを書き始めた当初の絵は酷く、よく1巻の絵が酷い漫画家として酷評されているがHERO時代が個人的にイラストが一番安定していて1巻から最終巻までとても綺麗な仕上がりだったと思う。イラストに関して言えば、このころ油性マジックで原稿を書いていたと信じられない事を本人が語っていたが、時々公開する下書きが線の書き込み量がかなりのものだが、出来上がりの原稿は鳥山明並の線の太い少ないので事実だと思われる。目の書き方がドラクエの鳥山風なのは柴田が以前ドラクエの四コマを書いていたせいだろうが、好き嫌いのある顔ではあるがキャラデザや衣装、設定などイケメンキャラが多数でることからHEROは女性向けだったのもありファンは多い。同作者のジバクくんよりも登場キャラが多く個々のストーリーが濃くどのキャラも捨てキャラにならず最終回を迎えたこと、少々パプワとの絡みがあったことで主人公がパプワ似だったこともあり感動シーンでの号泣が避けられなかった。最近ではPAPUWAを描いてアニメ化していたが、できることならHERO2か、メインキャラのその後という設定の漫画を見れる日が来ることを願っている。ここ数年ヒット作には恵まれていないが、イラストのタッチや独特の世界観から根強い昔からのファンは間違いなく多い作者の一人だと思う。
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