ユリア100式のあらすじ・作品解説
ユリア100式はヤングアニマルに掲載された作品である。原作は原田重光、作画は萩尾ノブトがそれぞれ行っている。 物語は生体科学の権威である秋葉歩によって開発されたダッチワイフ、ユリアシリーズを中心に展開されていく。 秋葉は自身の性行為の為に数々のダッチワイフを作成し続けていたが、ついに自意識を持つダッチワイフ、ユリアシリーズの作成に成功する。 作成に成功したユリアシリーズで性行為を試みるが、ことごとく逃げられてしまう。 そのユリアは逃げた先で出会う大学生の久保瞬介と同棲する事になり、共同生活を送る事となる。大学生の久保は性欲旺盛に作られたユリアからの性的なアプローチを持ち前の理性で交わしていく。 この様な経緯を経て、大学生の久保、自意識を持つダッチワイフ、ユリア、科学者の秋葉、久保の許嫁の中村など、秋葉と秋葉が作り出したユリアを中心に数々の人を巻き込み、ギャグやエロスに満ちた日常が描がかれていくという話である。
ユリア100式の評価
ユリア100式の感想
据え膳を…
寸止めというものをこれほどか、というほどに体現した作品である。準成年漫画とでも言うべき内容でとある博士によって作られた、自意識を持って動くことも可能な「ダッチワイフ」ユリア100式が主人公とHするためにあの手この手を使って誘ってくるのである。しかし主人公である瞬介はこの据え膳を食わない。男の風上にも置けないと思っていたら彼女がいるからであるそうな。むしろ男の風上にも置けないのは私だったのだが、しかしこうも寸止めばかりではやるせないのも事実である。実際荻尾ノブト先生の絵は地味だが妙なエロチシズムがあり、それがこの作品の一番の魅力であるのは事実である。果たして寸止めの先に進むことは出来るのか、成年漫画になってしまうのか。次巻以降が気になって仕方ない作品である。