ジバクくんのあらすじ・作品解説
「ジバクくん」は柴田亜美の漫画作品。「ファミ通ブロス」誌(エンターブレイン)に2000年まで掲載された。コミックスは全6巻が発行されている。 他メディアとのミックス展開としてはTVアニメ化があり、1999年にテレビ東京系で放映された(鈴木行監督)。 不思議なファンタジー世界「ツェルブワールド」~時計周りに12分割された世界~では、精霊を操り戦う選ばれた子供「グレートチャイルド」という存在があった。現れては住民を襲う「トラブルモンスター」をやっつけるためだ。1の世界「ファスタ」に住む主人公・爆はある事件からグレートチャイルドの資格・精霊を譲り受け、グレートチャイルドの上位的なものである「グレートソルジャー」の存在や、なぜモンスターが発生するのか、といったツェルブワールドの謎に挑んでいく。 表題は爆が継承した、ファスタ世界の精霊の名前。精霊とは言え「キモカワ」の範疇に入るようなデザインで、まさに作者柴田の真骨頂である。
ジバクくんの評価
ジバクくんの感想
ヒロインが…いる
今は亡きファミ通ブロスで連載されていた柴田亜美先生のジバクくんです。謎の爆弾…もとい聖霊を操れる子どもたちが活躍するファンタジー物で、少年向けだったファミ通ブロスらしい作品だと言えるでしょう。それゆえもちろんキャラクター設定も主人公とヒロインがいるという至ってオーソドックスなものですが、柴田先生の作品ではこれは非常に珍しいことであるのです。柴田先生の他の作品を見ると、ヒロインにあたるキャラが全くいないか、いたとしても殆ど登場しない、あるいはヒロインなのに男、最悪の場合には序盤で死んで後で敵化するという散々な扱いです。これは柴田先生がどれだけ801好きかを表していると、言えますが流石に編集側の意向には逆らえなかったようで、この作品ではしっかりとピンクというヒロインが全編を通して活躍します。やったねピンク。