自由人HEROのあらすじ・作品解説
「自由人HERO」(フリーマンヒーロー)は柴田亜美による漫画作品。「月刊少年ジャンプ」誌(集英社)に1999年まで連載された。コミックスは全12巻が発行されている。 本作の世界観は作者・柴田の代表作として知られる「南国少年パプワくん」の数百年後の世界として設定されている。「自由人~」連載終了後に「パプワくん」の正統な続編である「PAPUWA」が連載されたため、それぞれの中で時間軸や登場人物・アイテムの設定といった部分に差異がある。 物語は森に住まう王者・自由人(フリーマン)のパーパとその息子・ヒーローを中心に展開する冒険ストーリー。彼らの暮らす世界は人間界・鳥人界・獣人界‥‥といった7つの国に分かれていて、それぞれには君臨する「王」と戦闘能力トップの「英雄(ナンバーワン)」という存在がいる。ある日7世界を統治する竜人界の王・竜王が殺害され、強くなろうと修行していたヒーローも世界を巻き込む大抗争に巻き込まれていく。
自由人HEROの評価
自由人HEROの感想
熱い父親の背を見て育つ少年の成長記録
南国少年パプワでおなじみ柴田亜美の異世界物ファンタジー、パプワを書き始めた当初の絵は酷く、よく1巻の絵が酷い漫画家として酷評されているがHERO時代が個人的にイラストが一番安定していて1巻から最終巻までとても綺麗な仕上がりだったと思う。イラストに関して言えば、このころ油性マジックで原稿を書いていたと信じられない事を本人が語っていたが、時々公開する下書きが線の書き込み量がかなりのものだが、出来上がりの原稿は鳥山明並の線の太い少ないので事実だと思われる。目の書き方がドラクエの鳥山風なのは柴田が以前ドラクエの四コマを書いていたせいだろうが、好き嫌いのある顔ではあるがキャラデザや衣装、設定などイケメンキャラが多数でることからHEROは女性向けだったのもありファンは多い。同作者のジバクくんよりも登場キャラが多く個々のストーリーが濃くどのキャラも捨てキャラにならず最終回を迎えたこと、少々パプワとの絡みがあっ...この感想を読む
英雄の息子
柴田先生がかつて月刊少年ジャンプで連載していたマンガ、自由人HEROです。柴田先生の作品ゆえ、単行本のおまけマンガなどに若干の801要素はあるものの基本的にいは熱い少年マンガであり、私が柴田先生の作品の中で一番好きなシリーズでもあります。舞台は七世界と呼ばれる地上。人間界や花人界、竜人界など様々な種族の人々がクラス世界でありその中でも人間界の英雄であるシンタローの息子、ヒーローが世界の危機に立ち向かうという少年マンガらしい展開となっています。しかし先生の作品の中でも序盤から伏線が張り巡らされており、後半で驚くような事実の連続を見ることとなります。またそもそもこのHEROの世界は柴田先生の代表作「南国少年パプワ君」と世界観を共有しているという裏設定があり、柴田先生のファンにはニヤリとするような要素も多く見ることが出来ます。