絵が下手すぎて逆に面白い
1巻2巻くらいまでの勢いが一番面白かった。3巻以降の中だるみなのかアイディア不足なのか、新キャラへの愛がほぼ感じられない。1巻のペリーとその娘やゆきちゃん、聖徳太子と小野妹子のキャラ設定がかなりシュールで笑いをとっている。そして何より本当に絵が下手で、狙って描けるような下手さではないのがなぜか面白い。ギャグ漫画の巨匠漫画★太郎のように実はすごく表現力があるタイプではなく、うすた京介をとても下手にしようなシュールなタイプけれど週刊ジャンプで受けるような内容でではなく割と大人向けのブラックな話題が多め。初期に登場する聖徳太子と芭蕉については少々調べて書いたのか歴史上の設定が割とネタに入ってくるのに対して、利休や安倍清明に対しては名前と服装だけでほとんど歴史に触れてないところもすごく雑でやはり初めのころに作ったキャラへの愛なのだろうと感じる。海外の偉人としてはペリーとライト兄弟が個人的に面白かったと思うが、ほかの偉人ものはほぼ名前のみで何をした人かも怪しいくらい歴史が漫画上に描かれることがない。そこがまた作者の売りといえば売りな気もする。名探偵ネタなどはなぜかグッズ化もされたり、聖徳太子と小野妹子のコスプレをする女子がでるなど女子への人気もそれなりにはあった作品。
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